
JRA武豊も計算外……小牧太「一鞍入魂」91万馬券演出は“予告”あった!? 単勝61.4倍「12番人気」快勝「もっと馬を走らせることができるかもしれん」大ベテラン復活の理由とは
まさに“一鞍入魂”のレースぶりだった。
20日、中京競馬場で行われた8R3歳以上1勝クラスは、12番人気のキングレイスター(牡6歳、栗東・大橋勇樹厩舎)が優勝。単勝61.4倍の伏兵が、三連単91万馬券を演出した。
14頭立てダート1900mで行われたレース。抜群のスタートを決めた武豊騎手のスコルピウスが、2枠2番の好枠を活かしてハナへ。淀みのないペースを作り、後続に脚を使わせる逃げを打つ。最後の直線で後続を引き離すまでは、これぞ武豊といえる完璧なレース運びだった。
しかし、そんな天才騎手の計算を狂わせたのが、後方でじっと脚を溜めていたキングレイスターと小牧太騎手だ。
最後の直線で馬群がバラけたところを縫うようにして進出。先に抜け出したスコルピウスの内から、クビ差だけ差し切ったところがゴールだった。
鞍上の小牧騎手はこの日、このレースだけの一鞍入魂。会心の騎乗で波乱を演出したが、実はそこには“伏線”があったという。
「次のレースが“小牧特別”でしたからね(笑)。というのは冗談で、小牧騎手が1日1レースだったのは、先週と同じ。2着馬から0.3秒差の6着に敗れましたが、4戦連続で二ケタ着順に大敗していた15番人気の馬での善戦に、大きな手応えを感じているようでした」(競馬記者)
先週12日、今回と同じ中京のダート戦でキングヴァラールに騎乗した小牧騎手は、腹を括ったかのような後方からの競馬。最後の直線では積極的に馬群に突っ込むと、記録した上がり3ハロン37.0秒はメンバー最速だった。
また『netkeiba.com』で連載中のコラム『太論』でも、この騎乗について付言。「僕自身としては、久しぶりに納得できる騎乗ができた」と大きな手応えを掴んでいたようだ。
「コラムによると、好調の要因は夏の小倉滞在から栗東に戻ったことだとか。いつものトレーニングができたことで、コンディションが上がったそうです。『先週のような騎乗がいつもできれば、もっと馬を走らせることができるかもしれん』と話していた通り、まさに有言実行の好騎乗でしたね」(別の記者)
コラムでは好騎乗も6着と、馬券に絡めなかったこともあってか「まぁ自己満足やけど(笑)」とお道化て見せている小牧騎手。だが、今回は単勝61.4倍の12番人気の快勝劇で、ファンの馬券にも大きく貢献した。
これで今年7勝目と苦戦が続く大ベテラン。コラム読者からも成績不振を心配する声が届いているようだが、この日は健在ぶりを大きくアピールした。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA日本ダービー(G1)栗東からサートゥルナーリアの「(秘)情報」! ライバル筆頭「ヴェロックス」の話も
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?