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JRA武豊「勝ち方を教えて」から7年……父にダービー馬キズナを迎え、ノースヒルズゆかりの血統馬が同チームで重賞制覇を目指す

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「勝ち方を教えてもらおうかな――」

 武豊騎手が、冗談交じりに新聞記者へ話した言葉だ。

 時は2013年の12月。キズナでダービー5勝目を挙げた武豊騎手は、朝日杯フューチュリティS(G1)でJRA・G1完全制覇のリーチが掛かっていた。

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 この年の騎乗馬はベルカント。11月に行われたファンタジーS(G3)では、圧倒的なスピードを見せつけ逃げ切り勝ち。同馬を管理した角田晃一調教師は、これが調教師としての初重賞制覇となった。

 ファンタジーSに出走していた事からもわかるように、「牝馬」であるベルカント。通常であれば、ファンタジーSをステップに向かうのは阪神JF(G1)である。

 しかし、ジョッキーとしての経験も持つ、角田調教師の決断は違った。当時『netkeiba.com』のインタビューにて、こう語っている。

「ファンタジーSを勝った直後は、(阪神)ジュベナイルにと思っていたんです。でも、次の週にいろいろ考えまして。もし自分が乗るとしたら……ってシミュレーションしたとき、あの馬の個性をより生かすことができるのは、阪神ではなく中山なんじゃないかって」

 これには、武豊騎手も「そっちのほうがいいと思う」と、お互いの意見が一致。オーナーの承諾を得て、牡馬混合の朝日杯FSへ駒を進める事となった。

 しかし、武豊騎手にとって朝日杯FSは「鬼門」。このレースが朝日杯3歳S(~2000年)だった過去も含め、まだ1度も勝利した事がないG1レースであった。

 そんな武豊騎手が最も勝利に近づいたのが、1994年の朝日杯3歳Sだ。スキーキャプテンに騎乗した天才騎手は白熱のゴール前を外から追い込んだものの、最後まで抵抗したのがフジキセキだった。鞍上は、ジョッキーとして現役だった角田調教師だ。

 冒頭の「(朝日杯の)勝ち方を教えてもらおうかな」という言葉は、この時の記憶から発せられたものだ。

 結局、朝日杯FSに出走したベルカントは、牡馬の壁に跳ね返され10着と惨敗。とはいえ、翌年のフィリーズレビュー(G2)を快勝し、古馬となってからはアイビスサマーダッシュ(G3)連覇など、快速スプリンターとして華々しい成績を収めた。

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