
JRA武豊「3連勝」含む1日4勝爆発も凱旋門賞(G1)へ不安大!? 「騎手冥利に尽きる」待望の海外遠征へアクセル全開も大きな「落とし穴」が……
待望の世界挑戦が決まり、モチベーションも最高潮だったはずだが……。
27日、中京競馬に参戦した武豊騎手が5Rから7Rまで怒涛の3連勝。来週10月4日の凱旋門賞(仏G1)挑戦へ向け、日本競馬が誇るレジェンドがいよいよギアを上げてきた。
この日、初騎乗となった4Rで4番人気のスマートパサートでハナ差の接戦を演じ、惜しくも2着に敗れた武豊騎手。しかし、返す刀で挑んだ5Rの新馬戦を逃げ切ると、そのまま6R、7Rと3連勝。さらに8Rも2着し、4R~8Rまで5戦連続連対と爆発した。
その後、9Rでは4着に敗れたものの、10Rで再び1着となり1日4勝目。今月はここまで月間8勝とやや波に乗り切れない感があった武豊騎手だが、この日は一気に勝ち星を積み上げる結果となった。
「5戦連続連対と大活躍だった武豊騎手ですが、1番人気の騎乗は1度だけと馬券的にも美味しい存在でしたね。特に5番人気で1着となった6Rでは、逃げたレッドエランドールと2番手のラデツキーが、そのまま残る先行有利の流れを測ったように差し切りました。
騎乗馬のキスラーは、凱旋門賞で騎乗するジャパン(牡4歳、英・A.オブライエン厩舎)を“半持ち”しているキーファーズの所有馬。出国前にいいアピールができたのではないでしょうか」(競馬記者)
ジャパンからの騎乗依頼は、武豊騎手にとって待ちに待った朗報だった。というのも本馬はキーファーズの代表・松島正昭氏が「凱旋門賞で武豊騎手を乗せる」という条件で権利の半分を購入。武豊騎手も「騎手冥利に尽きる」と感無量の様子だったからだ。
今年は新型コロナウイルスの影響によって、海外遠征が極めて難しい状況。しかし、武豊騎手は自身の公式HPで「(ジャパンからの)騎乗オファーをいただいたら、ボクは迷いなく参戦するつもりです」と綴り、さらに「帰国後に2週間の自宅待機があるとしてもです。それほどの夢が、凱旋門賞には詰まっていると思っています」と公言。世界最高峰の舞台に、キーファーズと共に立つことに並々ならぬ意欲を燃やしている。
しかし、その一方で残念な結果に終わったのが、大本命コントレイルの完勝で幕を閉じた神戸新聞杯(G2)だ。
「武豊騎手が騎乗していたのは、キーファーズ所有のマイラプソディ。3コーナーでは外から抜群の手応えで進出し、先頭をうかがう勢いでしたが、その直後に急失速……。最後の直線では、ほぼ何もできずに前の馬から8馬身差の最下位でゴールしました。
レース後、管理する友道康夫調教師がキーファーズの公式HPを通じて『肺からの鼻出血が確認されました』と語った通り、どうやらレース中にアクシデントがあったようで……。JRAの規定では来月10月27日まで1カ月の出走停止になるため、同月25日に行われる菊花賞(G1)への出走も叶わなくなりました」(別の記者)
さらに武豊騎手は、最終レースでもキーファーズ所有のプリュスに騎乗。今回が初ダートということで5番人気の支持を集めたが、ハナに立ったものの最後の直線で失速し14着に大敗……。
凱旋門賞へ向け、「キーファーズ軍団」で弾みをつけたかったが、尻すぼみの結果が本番へ影響しないか、逆に心配される結末となってしまった。
PICK UP
Ranking
5:30更新「遅れてきた大器」が秋の逆転に好発進…シュネルマイスター凌ぐ32秒7の切れ味にC.ルメールも手応え十分、敗れた相手も「今日は相手が悪かった」
幸運の「○番人気」はそろそろ無視できない?直近1カ月でG1を3勝、重賞5勝…の大活躍
武豊「絶賛の嵐」で川田将雅&池添謙一にとばっちり!?「これ見ると、武豊のすごさがわかる」大好評のジョッキーカメラでまさかのアクシデント
- 「悲しいです」悲運の“裏切り女王”の遠い春…G1で1番人気2回、2番人気2回、3番人気1回「大器」の待たれる完全燃焼
- 武豊が立ちはだかる無敗の三冠、今年のジャパンダートダービー(G1)は「史上空前」のハイレベル濃厚…「賞金5割引」の栄誉はラッキーかアンラッキーか
- 「追い切り代わり」のノーステッキ大楽勝、ソングライン凌ぐ瞬発力! グランアレグリアやサリオスもデビューした注目舞台に来年のクラシック候補が早くも登場
- 宝塚記念(G1)父キタサンブラックも惨敗…イクイノックスに降りかかる「不吉データ」とは
- 「やってしまった」絶好調D.レーンに迫る暗い影…JRA「新ルール」に適応できず、来年の日本参戦を懸けた薄氷のラストウィークへ
- 「またマイルで頑張りたい」武豊の言葉に別れの予感…ジェニュイン、ダイワメジャー、カンパニーが歩んだローテも急浮上? 「父子の絆」でコンビ再結成もあるか
- 「あの武豊が乗ってくれます。信じられません」まさかのサプライズに祝福の嵐!「身の程知らずとは私のこと」から大逆転…発端は超大物オーナーの鶴の一声
関連記事
JRA“真顔”の横山典弘に「ギクッ」!? 藤田伸二氏、三浦皇成ダノンスマッシュ乗り替わりにズバリ!! 良血馬の産駒が逝去、元メジャーリーガー・オーナーの悲哀&武豊凱旋門賞挑戦決定【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA武豊×ジャパン「凱旋門賞挑戦」決定!! レジェンドジョッキー「不退転の覚悟」に盟友キーファーズが応えた
JRA武豊が凱旋門賞参戦で、国内レースは「鞍上問題」山積み。お手馬多数の秋華賞(G1)よりも、「死活問題」はアノ馬か……
JRA凱旋門賞(G1)武豊「使うのなら行きたい」夢優先なら秋華賞(G1)不参戦の可能性も!? 女王エネイブルとの対決実現はあの馬の出走次第
凱旋門賞(G1)エネイブルのライバルが前哨戦で続々“脱落”……。頂上決戦はあの馬と一騎打ちの様相か