
JRA毎日王冠(G2)サリオスに「絶望的」データ発見!? ハーツクライ産駒「〇〇」の条件下で「41戦1勝」の大苦戦が直撃か
11日、東京競馬場では“スーパーG2”と称されることもある毎日王冠(G2)が行われる。断然人気を集めそうなのが、サリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。
サリオスは、デビューからマイル戦3連勝で昨年の朝日杯FS(G1)を制覇。皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)は2着に敗れたが、これまで先着を許したのは怪物コントレイルのみ。生まれた時代が違えば、サリオスが無敗の二冠馬だったかもしれない。そう思わせるだけの走りを見せてくれた。
この秋は違う路線を歩むこととなったいわゆる“2強”。初対戦となった皐月賞では半馬身だった差が、ダービーでは3馬身差に広がった。その要因として挙げられるのが距離だろう。サリオスにとって2400mという距離は明らかに長すぎた。今回初タッグを組むC.ルメール騎手も「春は距離が長かったですし、今回短くなるのはこの馬に良さそう」とコメントしている。
そんなサリオス陣営が、ひと夏を越して、秋初戦に選択したのが1800mの毎日王冠だ。
「毎日王冠の後は天皇賞・秋(G1)かマイルCS(G1)のどちらかに進むと思いますが、相手関係などから後者になる可能性が高いのではないでしょうか。どちらにしても今後は、マイル路線を歩むことになると思います。ただし、2400mから1800mへの距離短縮は血統的に大きなマイナス要素になる可能性を秘めています」(競馬誌ライター)
サリオスの父はご存じハーツクライ。パワータイプでスタミナ自慢の産駒が多いことでしられる。注目したいのが、ハーツクライ産駒が2400mを走った次のレースで距離を短縮して芝の重賞競走に出走した場合だ。その成績は通算「1-3-2-35」。41戦1勝(勝率2.4%)と大苦戦している。
同じ2400mのレースに出走したときや距離を延長したときと比べても、短縮して臨んだときの成績が極端に悪いことが以下のデータからも分かるだろう。
【ハーツクライ産駒が芝2400mを走った次走(芝重賞レース)の距離別成績】
同距離 2-4-1-8/15(13.3%/40.0%/46.7%/99%/118%)
距離延長 2-7-3-34/46(4.3%/19.6%/26.1%/10%/53%)
距離短縮 1-3-2-5/41(2.4%/9.8%/14.6%/6%/54%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率
2歳時から活躍し、自身はマイル志向というサリオス。距離適性に関しては、父ハーツクライではなく、母系の影響が大きいとみられる。母サロミナの産駒はサリオスを含めて4頭がJRAで走っているが、8つある勝ち鞍の全てが芝の1600m~1800m。ただし前走距離別という点では、ハーツクライ産駒と同じように距離短縮時の成績が芳しくない。
【サロミナ産駒の前走距離別成績】
同距離 4-1-1-6/12(33.3%/41.7%/50.0%/132%/77%)
距離延長 0-5-1-7/13(0.0%/38.5%/46.2%/0%/103%)
距離短縮 1-2-1-8/12(8.3%/25.0%/33.3%/12%/48%)
※カッコ内は左から勝率、連対率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率
「(デビューから)マイル戦で3連勝したサリオス自身もそうですが、ハーツクライ産駒とサロミナの産駒は、ともに前走と同じ距離を使われたときに好結果を残しています。もし秋の大目標がマイルCSなら、同じ1600mのレースを使った方が良かったかもしれませんね」(同)
サリオスの適性距離は1600~1800mであることに疑いようはないが、2戦連続の距離短縮が裏目に出る可能性は十分考えられる。「41戦1勝」という絶望的な条件下で臨むこのレースでサリオスはどのような走りを見せてくれるだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】