JRA毎日王冠(G2)ルメール乗り替わり「ボクはただ乗っているだけでした」!? 丸山元気の絶賛馬に「仰天プラン」は存在するのか
11日に行われる毎日王冠(G2)に「紅一点」コントラチェック(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が登録してきた。主戦のC.ルメール騎手はサリオスに騎乗するため、今回は丸山元気騎手が手綱を握る事になる予定だ。
丸山騎手が「ボクはただ乗っているだけでした」と、語った昨年のフラワーC(G3)は、騎乗停止中だったC.ルメール騎手に代わっての騎乗。「これまで何度か重賞を勝たせてもらいましたが、一番楽でした」と、自身3度目になる重賞制覇を成し遂げた。
「スピードが違いました。これだけのスピードがあるのに、最後にまたギアが上がる」と絶賛したコントラチェックだけに、約1年7カ月ぶりのコンビ復活に丸山騎手も気合が入っているはずだ。
丸山騎手が「自分のリズムを最大限に活かして力を発揮できれば、今後も楽しみ」とも語っていたコントラチェックであったが、その後はD.レーン騎手、ルメール騎手が騎乗し、クラシック戦線では惨敗。
古馬との初対決となったターコイズS(G3)では、ルメール騎手が騎乗し巻き返しに成功。自分の形に持ち込み、地力の高さを証明して見せた。
丸山騎手も話すように、やはり本馬の武器は「スピード」。過去4勝、全てのレースで「逃げ切り」勝利を収めている。逆に逃げられなかった時には実に脆く、全てのレースに敗れているのである。
ターコイズS後の3戦は、全てハナを奪えずに二桁着順に惨敗したコントラチェック。陣営も本馬の気難しい気性を考慮して「頭数が少なくストレスを受けにくい」という理由で、少頭数の毎日王冠を選択した。
だが、相手あっての競馬。ここも簡単に逃げられそうな相手ではない。
近4走、全てのレースで逃げているトーラスジェミニの存在が厄介だ。それに加え、ダイワキャグニーも近5走で3回の逃げ。コントラチェックにとっては、今回も自分の形に持ち込めるかが最大のカギとなりそうだ。
丸山騎手にも、もちろん「逃げ」の一手は頭にあるだろう。ただ、前走のクイーンS(G3)「5ハロン58.2秒」のような速い流れではさすがに厳しい。
フラワーC騎乗後に「自分のリズムを最大限に活かして……」と語った丸山騎手には、「逃げ」という選択肢以外にプランがあるのだろうか。
今回は、あの時のように「ボクはただ乗っているだけでした」という訳にはいかないだろう。丸山騎手の「仰天プラン」が見られる事に期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!