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JRAアドマイヤマーズ早期リタイヤ種牡馬入りの衝撃! デムーロ株大暴落のトリガーにも…… 早過ぎる引退も急がざるを得なかった舞台裏

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 13日にシャティン競馬場で開催された香港マイル(G1)で、連覇を狙うも3着に敗れていたアドマイヤマーズ。来年以降もマイル路線を牽引すると考えられていたが、同馬の陣営が突然の引退、種牡馬入りを発表。ファンから驚きの声があがった。

 アドマイヤマーズはM.デムーロ騎手を背に18年の朝日FS(G1)、翌年のNHKマイルC(G1)を勝利。12月にはC.スミヨン騎手で香港マイルを優勝するなど活躍した。

 だが今年はドバイターフ(G1・芝1800m)に出走を予定していたが、コロナ禍で中止。陣営は川田将雅騎手で安田記念(G1)に向かうも6着。秋はスワンS(G2)、マイルチャンピオンS(G1)でともに3着に終わっていた。

 そして迎えた香港マイル。昨年同様スミヨン騎手を鞍上に配し、万全の体制で大一番に臨もうとするも、スミヨン騎手がまさかのコロナ感染で騎乗停止。R.ムーア騎手で挑んだものの3着と勝利を逃していた。

 今年はコロナ禍で、ローテーションの変更などを余儀なくされる競走馬も多かった。その中でもこのアドマイヤマーズは、最も影響が出た1頭だと考えていいだろう。順調さを欠かなければもう少し上も狙えていたはずだ。

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 かつて主戦を務めたデムーロ騎手はどのような思いで見守っているのだろうか?

 2018年12月、朝日杯FSをアドマイヤマーズで勝ったデムーロ騎手は、サートゥルナーリアでホープフルS(G1)も勝利していた。どちらも翌年のクラシックが狙える逸材。デムーロ騎手は、2頭の使い分けを望んだものの、受け入れられず、悩んだ末にアドマイヤマーズを選択。サートゥルナーリアはC.ルメール騎手とコンビを結成した。

 翌年の春はサートゥルナーリアが皐月賞(G1)を勝ち、アドマイヤマーズもNHKマイルCを優勝。しかし、秋初戦の富士S(G3)で9着と惨敗を喫したのを機に、陣営はアドマイヤマーズとデムーロ騎手のコンビ解消を決断。一方、サートゥルナーリアは順調に成績を伸ばし、アーモンドアイとのバッティングがない限り、ルメール騎手が騎乗している。

 この年、デムーロ騎手はJRA通年免許取得後、ワーストの重賞3勝に終わり、勝数も昨年を大幅に下回った。今年に入ってもかつての勝負強さは鳴りを潜めているため、この決断が凋落のきっかけと見る者もいる。もし、デムーロ騎手がサートゥルナーリアを選択していたら、違う未来が訪れていた可能性も十分にあっただろう。デムーロ騎手にとってはこの選択は悔やんでも悔やみきれないものだったのかもしれない。

「まだ4歳で、今年はコロナ禍のため不完全燃焼気味。それなのに引退して種牡馬入りするので、驚く人が出るのも当然ですよ。まだまだ一線級のライバルを相手に五分のレースができる能力を秘めているはずです。しかし、これもダイワメジャーのサイアーラインを残すためには必要な決断だったのでしょう。

 アドマイヤマーズの父馬ダイワメジャーは2001年産まれ。来年で21歳の大台を迎えることになります。これは昨年亡くなったディープインパクトよりも年長、キングカメハメハと同世代、いつ種牡馬を引退してもおかしくはない馬齢です。

 ところが、長らく種牡馬を務め、多くの産駒を輩出しているものの、ダイワメジャーもこれといった後継種牡馬が誕生していません。現時点ではカレンブラックヒルが気を吐いていますが、物足りないのが実情。海外も含めてG1・3勝の実績を誇るアドマイヤマーズが、後継種牡馬となってくれることを期待しているのでしょうね」(競馬誌ライター)

 第二の馬生を歩むことになったアドマイヤマーズ。

 その産駒にデムーロ騎手がまたがる日は来るのだろうか。

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