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JRA丸山元気コントラチェック「悲劇の降板劇」超え、ついに大舞台へ!?「これまで重賞を勝った中でも、一番楽でした」初G1意識から2年……変わらぬ「愛」とは

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JRA丸山元気「悲劇の降板劇」超え、ついに大舞台へ!?「これまで重賞を勝った中でも、一番楽でした」初G1意識から2年……変わらぬ「愛」とはの画像1

 6日、中山競馬場で行われたオーシャンS(G3)は、11番人気のコントラチェック(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が優勝。本番の高松宮記念(G1)へ大きく前進した。

「リズム良く行ければと思っていました。結果を出してくれてよかった」

 鞍上の丸山元気騎手にとっては、11番人気の伏兵に重賞3勝目を届ける会心の勝利。三連単16万馬券の立役者となったが、レース後の勝利騎手インタビューでは、節々にコントラチェックへの「特別な思い」が垣間見えた。

「1つ目勝たせてもらった後に2回乗せてもらったんですけど――」

 コントラチェックとは、昨年10月の毎日王冠(G2)と12月のラピスラズリS(L)でコンビを組んでいた丸山騎手。しかし、これらは「2回乗せてもらったんですけど」の「2回」であり、「1つ目勝たせてもらった」の「1つ目」は、実は2年も前になる。

「ボクはただ乗っているだけ。これまで何度か重賞を勝たせてもらいましたが、一番楽でした」

 2019年3月のフラワーC。デビューからC.ルメール騎手が手綱を執り続けて4戦2勝、単勝1.4倍に推された前走の菜の花S(1勝クラス)を3馬身差で圧勝したコントラチェックは、ここでも最有力候補と見られていた。

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 しかし、ルメール騎手が直前になって騎乗停止に……そのチャンスを掴んだのが丸山騎手だった。

 レースは序盤からハナに立ったコントラチェックが、2着馬に2馬身半差をつける完勝。
勝ち時計の1:47.4は中山1800mで行われた中では最速であり、丸山騎手は「これだけのスピードがあって、最後にまたギアが上がる」と手放しで絶賛した。

 またルメール騎手には、同世代の牝馬にグランアレグリアという確固たるお手馬がいた。当時デビュー11年目にして未だG1勝ちがない丸山騎手にとって、コントラチェックは“ルメールブランド”という雲の上から舞い降りた高嶺の花だったのかもしれない。この勝利をきっかけにコンビ続行となれば初のG1制覇を強く意識できたはずだ。

 しかし、無情にもコントラチェックは桜花賞(G1)を回避。D.レーン騎手に乗り替わったオークス(G1)では3番人気に推されたものの馬群に沈み、丸山騎手に手綱が戻ってきたのは、さらに翌年の秋、先述した昨年の毎日王冠だった。

 コントラチェックとの初コンビとなった2019年のフラワーCから約2年。再び相棒を重賞勝利に導いた丸山騎手だが、2年前はまさか後々、一緒にスプリント重賞を勝つことになるとは夢に思わなかったことだろう。しかし、勝利騎手インタビューでは「普段は素直で可愛い馬です」とコメントするなど、その”愛情”は変わっていないようだ。

「また乗れるチャンスがあったら、いい結果を出したいと思います」

 そうインタビューを締めくくった丸山騎手。その言葉には2年前の無念が込められているのかもしれない。

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