
JRA松山弘平以来「12年ぶり快挙」新人騎手に「三冠ジョッキーの法則」!? 天才棋士・藤井聡太世代に競馬界からも大物誕生の予感
新人騎手デビューに沸いた先週末の競馬界。今年は藤田菜七子騎手以来、4年ぶりとなる女性騎手の古川奈穂、永島まなみが注目されているが、初日に輝きを放ったのは1番乗りで勝利を挙げた小沢大仁騎手だった。
決めたのは阪神1Rだ。必然的に史上47人目の初騎乗初勝利となった一戦は、メイショウホタルビを好位につけると、4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切る横綱相撲。「今日は馬に助けてもらったので、これからは馬を助けてあげられる騎手になりたい」と謙遜したが、4番人気を勝ち切ったことはファンにも大きなアピールになったに違いない。
勢いに乗った新人騎手の見せ場は最終レースにも訪れた。騎乗したドスハーツはデビューしたての新人でも1番人気に推されるほどの実力馬だったが、最後方から豪快に差し切り勝ち。3キロ減の恩恵を存分に活かし、2着に2馬身半差をつけて圧勝した。
「この日は阪神で桜花賞トライアルのチューリップ賞(G2)があったこともあって武豊騎手や福永祐一騎手、川田将雅騎手など関西のトップジョッキーが騎乗していました。そこで挙げた2勝はインパクトがありますし、どちらも馬任せで勝ちやすい短距離ではなく1800m(ダート)で勝ち切ったことも評価に値しますね。
(小沢騎手が所属する)ウインバリアシオンなどで有名な松永昌博厩舎は中堅ですが、調教師は初勝利の際は思わず立ち上がって応援するほど面倒見のいい方。今後、上手く馬質に恵まれれば、面白い存在になるかもしれません」(競馬記者)
また、新人騎手がデビュー初日に2勝を挙げたのは、過去に3人しかいない。
1979年の栗田伸一騎手は桜花賞やオークスを勝ったジョッキーで、平成以降となると1996年の福永騎手と2009年の松山弘平騎手は奇しくも昨年、無敗で三冠を成し遂げたばかりだ。自身が目標に挙げる幸英明騎手も、2003年にスティルインラブで牝馬三冠を成し遂げた。
「不安もありますが、今は楽しみの方が大きい。小さい頃から夢だった。人一倍頑張りたい」
愛知県瀬戸市出身の18歳と言えば、将棋の藤井聡太二冠があまりに有名だ。すでに三冠間近と言われている棋界の若き天才棋士だが、鮮烈なデビューを飾った小沢騎手も偉大な「三冠ジョッキー」たちの背中を追いかける。
PICK UP
Ranking
17:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
JRA横山武史「恋人」意識で、まさかの回答拒否!? 「ちょっと難しいですね、その質問は」弥生賞(G2)タイトルホルダー完勝も“口下手”は父親譲り?
JRA「最長22連敗」追っても伸びない武豊に衰えの声!? 若手騎手に完敗でファンは大ショック…… 春G1を前に「あの疑惑」が再燃焼
JRA弥生賞(G2)川田将雅ダノンザキッド3着も「予定通りの敗戦」発言に見えたコントレイル、サートゥルナーリアとの違い。単勝1.3倍の敗戦も、陣営が「問題なし」と考える真意とは
JRA【フィリーズレビュー(G2)展望】「九州産馬の星」ヨカヨカVS「極上の末脚」オパールムーン! 展開のカギ握るエイシンヒテン&ポールネイロンにもチャンスあり
JRA 3冠牝馬デアリングタクトに陣営「正直物足りない」!? グローリーヴェイズも“距離不安”の2強対決【金鯱賞(G2)展望】