GJ > 競馬ニュース >  レッドラディエンス「連闘」でコスモス賞出走!?
NEW

JRA 藤沢和雄×C.ルメールの期待馬が「未勝利」OP挑戦!? 異例の”飛び級”で、あの「ダービー馬2世」となる可能性も

JRA レッドラディエンス、新馬戦単勝1.5倍で敗退も「連闘」でコスモス賞(OP)出走!? 藤沢和雄調教師は過去に成功例あり、あの「ダービー馬」の再現となる可能性も?の画像1

 先週8日、函館競馬場で行われた芝1800mの2歳新馬戦は、5番人気だったドゥラメンテ産駒のダークエクリプスが勝利。近親にディープインパクトを持つ良血馬が、見事にデビュー戦を白星で飾った。

 一方で、単勝オッズ1.5倍という断トツの1番人気に支持されながらも、まさかの6着に敗れてしまったのが、C.ルメール騎手が騎乗したレッドラディエンス(牡2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

 1枠1番からスタートしたレッドラディエンスは、中団からやや後方を追走。1000m通過が1分4秒4という超が付くスローペースにもかかわらず、ルメール騎手の手は終始追っ付け気味に……4コーナーで一度は押し上げたが、直線はやや狭いところに入り、最後は満足に追うことができずにフィニッシュした。

JRA レッドラディエンス、新馬戦単勝1.5倍で敗退も「連闘」でコスモス賞(OP)出走!? 藤沢和雄調教師は過去に成功例あり、あの「ダービー馬」の再現となる可能性も?の画像2

 レース後、ルメール騎手は「良い馬です。スローペースの中、最後は良い脚を使ってくれました」 と振り返ったものの、断然の人気を背負っていただけにやや物足りない内容にも映った。

「レッドラディエンスは父ディープインパクト、母は2014年の亜オークス(G1)で3着に入ったペルフォルマーダ。マカヒキやサトノダイヤモンドなどのクラシックホースを輩出している、ディープ×アルゼンチン牝系という血統構成です。

クラブ法人・東京ホースレーシングにて今年の2歳最高額となる、総額7600万円で募集されている期待馬。来年のクラシックを目指す上でも、初戦の取りこぼしは痛かったかもしれません」(競馬記者)

 まさに出鼻をくじかれる格好となったレッドラディエンス。しかし、管理する藤沢和師は驚きの奇策に打って出たようだ。

 14日、札幌競馬場で行われる芝1800mのコスモス賞(OP)に本馬を登録。現在は未勝利馬だが、連闘でオープン特別に出走してくる可能性もあるかもしれない。

 藤沢和師は00年、新馬戦で2着に敗れたウインラディウスを未勝利馬の身ながらクローバー賞(OP)に出走させ、見事に勝利を収めたという成功例がある。その後、ウインラディウスは04年の京王杯SC(G2)など重賞3勝を挙げる活躍をみせている。

 昨年も新馬戦で2着だったカランドゥーラをコスモス賞に出走させ、1番人気に支持されるも2着に惜敗したのは記憶に新しいところだ。

「代表的なところでは新馬戦で1位入線しながらも4着に降着となった後、未勝利馬ながらエリカ賞(500万下・当時)に格上挑戦し、見事に勝利を収めたアドマイヤベガの例などもありますね。

今年のコスモス賞は登録馬7頭。そのうちレッドラディエンスを含めた3頭が未勝利馬で、もう1頭がホッカイドウ競馬所属で今回が初芝となるウンです。正直、そこまでレベルの高いメンバー構成でもないと思われるので、出走してくればウインラディウスの再現も可能かもしれません」(同)

 なお、コスモス賞にはもう1頭、前走の未勝利戦で豪快なまくりを決めた藤沢和師の管理馬、フィフティシェビーも出走を予定している。

 藤沢和師は来年2月に定年を迎えるため、残念ながら今年の2歳馬たちとのクラシック挑戦は叶わない。後任にバトンを繋ぐために、果たして名伯楽がどのような選択をとるのか注目しておきたいところだ。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

JRA 藤沢和雄×C.ルメールの期待馬が「未勝利」OP挑戦!? 異例の”飛び級”で、あの「ダービー馬2世」となる可能性ものページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  3. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  6. JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  9. 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客