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JRA横山典弘「栗東滞在」効果で“やる気”もアップ!? 阪神JF(G1)1勝馬で挑む27年連続重賞制覇に抽選突破が条件も「新馬としては言うことない」

JRA横山典弘「栗東滞在」効果でやる気もアップ!? 阪神JF(G1)1勝馬で挑む27年連続重賞制覇に抽選突破が条件も「新馬としては言うことない」の画像1
横山武史騎手

 今最も勢いがある若手騎手は誰かと聞かれたら、おそらく真っ先に名前が挙がるのは22歳の横山武史騎手だろう。

 昨年も94勝で関東リーディングに輝いたが、今年はさらに進化。皐月賞(エフフォーリア)でG1初制覇を果たすと、菊花賞(タイトルホルダー)、そして天皇賞・秋(エフフォーリア)も勝利した。実績的にも一流騎手の仲間入りを果たしたといっていいだろう。

 そんな武史騎手の活躍に刺激を受けたのか、6歳上の兄・横山和生騎手も今年大きく躍進した一人だ。すでに76勝を挙げているが、これは自己ベストだった2013年の39勝を大きく上回っている。

 一方で苦しい1年を送っているのが2人の父、横山典弘騎手である。現役では2位となる通算2862勝を誇る大ベテランも今年の勝ち鞍はわずか「24」にとどまっている。騎乗回数自体を減らしているため、勝ち鞍の減少自体は仕方がない面もあるが、重賞レースでも36回騎乗して未勝利は物足りない。ついには1995年から26年続けてきた連続重賞勝利記録継続にも、黄色信号がともっている。

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横山典弘騎手

そんな横山典騎手だが、あることをきっかけに復活の兆しを見せているという。

「この秋から栗東に滞在しているそうですよ。調教師としての将来を見据えての研修的な面もあると思いますが、やはり今年重賞を勝っていないという危機感が大きいと思います。11月以降は懇意にしている昆貢厩舎や北出成人厩舎の馬を中心に阪神での騎乗回数が目立っています」(競馬誌ライター)

 期間限定とはいえ、美浦から栗東に拠点を移したことが、気分転換にもなったのだろう。19回という限られた騎乗数のなかで、11月以降は52.6%「3-3-4-9」という高い複勝率をたたき出し、先週は重賞制覇も見据えていたが……。

「先週末のステイヤーズS(G2)は昨年の覇者オセアグレイトに騎乗を予定していましたが、最終追い切り後に屈腱炎を発症し、無念の回避となりました。出走していれば、勝つチャンスもあっただけに痛恨のアクシデントになってしまいましたね。

それでも今週末は土曜日の中日新聞杯(G3)にキングオブコージ、日曜日の阪神JF(G1)にはエンタングルメントという関西馬2頭に騎乗を予定しています。前者は長期休養明け2戦目で一変に期待できますし、後者は1戦1勝ながら横山典騎手も認める素質の持ち主です。抽選対象の身で注目度も高くないですが、もし出てくれば注目したい1頭ですね」(同)

 外国産馬のエンタングルメント(牝2歳、栗東・昆貢厩舎)は先月の2歳新馬(阪神芝1800m)でデビューし、スローペースのなか、2番手から直線抜け出して快勝。騎乗した横山典騎手も「のんびり走れていて良いレースだったと思います。新馬としては言うことないですね」とコメントを残している。一度使われての上積みと阪神外回りの経験値を生かしたいところだ。

 また、他の抽選対象馬のほとんどがエリカ賞、つわぶき賞という1勝クラスと重複登録しているが、エンタングルメントは阪神JFに全集中。これだけでも陣営から本気度の高さが伝わってくる。

 “栗東滞在”でびっしりと調教をつけた成果が、27年連続重賞勝利につながるか。まずは運を味方につける必要があるエンタングルメントと横山典騎手に要注目だ。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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