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JRA【シンザン記念(G3)予想】ラスール大物も突破は「アーモンドアイ級」のみ。大本命馬は「消し」、実績の割に人気していない中穴候補を狙い撃ちで高配当を目指す!

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JRA【シンザン記念(G3)予想】ラスール大物も突破は「アーモンドアイ級」のみ。大本命馬は「消し」、実績の割に人気していない中穴候補を狙い撃ちで高配当を目指す!の画像1

 金杯が終わってまだ4日しか経っていないが、早速3歳重賞が始まる。ということで、今回はシンザン記念(G3)を予想していきたい。

 その金杯だが、中山の方は○スカーフェイスが2着に激走してくれたものの、肝心の1着がノーマーク。ローテーション的には買えない馬だったので仕方なしではあるが、この馬の前走が京都では好走例が多いレースだったというのは皮肉だ。

 京都に関してはもう何も言えない。1着から4着までローテーションでまったく好走例のない馬がそろって入ってきた。特に2着のダイワキャグニーは前走ダート戦など、普通じゃないローテーションだっただけに買い要素ゼロだろう。これも中京開催だからこその現象だと思っているが……。

 さて、予想に戻ろう。

いつものように過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていく。これも注意したいのが金杯と同じく通常なら京都のマイル戦なのが、昨年と今年は中京1600mで行われることだ。
朝日杯FS 6頭
千両賞(1勝クラス)、未勝利戦 各5頭
新馬戦 3頭
デイリー杯2歳S、秋明菊賞(1勝クラス)、2歳1勝クラス 各2頭
条件特別(1勝クラス) 2頭
アルテミスS、東スポ杯2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳S(現ホープフルS) 各1頭
となっている。朝日杯FS(G1)からの臨戦は大敗した馬がほとんどで、ここで巻き返しを狙ったものと思われる。未勝利戦で勝ち上がって重賞初挑戦が多いのが意外だ。千両賞からの臨戦も多いが、中1週の強行軍なのに注意したい。

続いて人気順の成績が以下の通り。
1番人気 3-0-1-6
2番人気 3-2-2-3
3番人気 0-0-2-8
4~6番人気 2-2-2-24
7~9番人気 2-5-1-22
10番人気以下 0-1-2-44
となっている。一見、1番人気が善戦しているように見えるが、信頼がおけるのはむしろ2番人気の方。3番人気はまったくアテにできない。近5年に絞っても1番人気は1勝3着1回、2番人気は1勝3着2回とそれなりの成績を残している。ただ、1番人気で馬券になったのは17年のペルシアンナイト、18年のアーモンドアイという後のG1馬であることに留意したい。それほどのスケールがあるかどうかの見極めが必要だろう。

 これを踏まえて「◎」は3番ソリタリオとする。

 前走はこうやまき賞(1勝クラス)で、道中5番手から徐々に進出して直線で先頭を奪うと後続の追い込みを凌いでクビ差の勝利。ローテーション的には17年ペルシアンナイトがこの臨戦過程で3着に入っている。

 デビューから東京・新潟・中京と左回りコースばかり使われてきた。このレースに関しては好材料であり、前走は本レースと同じコース。

 鞍上も出だしから好調なC.デムーロ騎手なのが心強い。最終追いきりにも騎乗し、好感触を得ている。年末のホープフルS(G1)に続いて好結果を呼び寄せるものと期待できる。

「○」は穴っぽいところで10番マテンロウオリオンを指名する。

 前走は万両賞(1勝クラス)で、出遅れたまま最後方を追走しクビ差届いての勝利。直線だけで10頭をごぼう抜きした。上がり33.4秒という次元の違う脚を使ったことには注目したいところ。

 ローテーションを考えると好走例がないレースなのだが、それもそのはず。従来、この日程で開催されていたのが好走例の多い千両賞で、昨年からこの万両賞が置き換わって開催されたようだ。距離こそ従来より1ハロン短い1400m戦ではあるが、中1週のスケジュールはそのまま。

 したがってローテーション的には問題ないと見ている。加えて上述の通り、2歳馬らしからぬ能力を見せつけた前走の内容を考えると、強行軍ではあるが、ここでも実力が通用するのではないかと考えている。

 陣営は気性難と未経験の左回り、多頭数競馬に不安を感じているようだが、2戦のキャリアで先行策と追い込みという両極端な戦法が取れる自在性はむしろ有利に働くのではないか。その可能性も込みで2番手評価とした。

「▲」も穴っぽいところで6番カワキタレブリーを推す。

 前走はデイリー杯2歳S(G2)で、展開に恵まれた感もあるが中団から伸びて3着を確保。このときの勝ち馬が朝日杯FS2着のセリフォスなので、物差しになるだろう。また、デビュー2戦目の函館2歳S(G3)でも0.5秒差の5着と好走しており、もともと能力は高い馬と見ている。

 前走がマイル戦、3走前が1500m戦でそれぞれ3着に好走していることに対し、それ以下の距離だと掲示板までという戦いが続いているので、マイルかそれ以上に距離適性があるのだろう。

 やや使われ過ぎの感もあるが、20年2着のプリンスリターンも6走目で2着に入っているなど、それほど気にする必要はなかろう。レース間隔もちょうど良く、ローテーションも好走例があるだけに押さえておきたい。

「△」は1番ビーアストニッシド、9番レッドベルアーム、14番モズゴールドバレルの3頭を挙げる。

 ビーアストニッシドは前走の京都2歳S(G3)でスローペースの逃げを打って、直線でよく粘ったが勝ち馬に半馬身だけ交わされての2着。3着とはハナ差だったので僅差となった。

 このローテーションは好走例のないケースだが、メンバー中唯一の重賞連対馬ということや2000mで2着に好走しているが、本質はマイルの方が向いていると判断してピックアップした。

 レッドベルアームは前走・東スポ杯2歳S(G2)。2番人気に推されながらも評判馬イクイノックスには完敗の5着。着差も1.0秒と着順以上に負けている。

 半兄のレッドベルオーブは朝日杯FSで3着した馬。皐月賞(G1)で大敗しているように、マイルが適距離の可能性があったが、父がディープインパクトからハーツクライに替わった本馬は少し長めの方が向いている感はある。

 とはいえ、前走は歯ごたえのあるメンバーが揃ったこともあり、今回の方が与しやすい相手になったとも見える。人気の一角になるが、ローテーション的にも押さえはアリだろう。

 モズゴールドバレルは前走が新馬戦。中京の1400m戦で1番人気に応えて勝利を挙げた。距離延長となる本レースでどう出るかという懸念はあるが、あっさりこなしても不思議はない。

 何より本馬を選んだのは、実力もさることながら鞍上が坂井瑠星騎手だからというところがある。19年と昨年は2番人気の馬ながら、3着へ持ってくるなど好相性を見せている。今回は穴馬扱いなので、どこまでというところはあるものの、中京開催の昨年馬券に絡んでいる点には注意を払い、敢えて押さえておきたい。

 人気どころでは、中心視されている2番ラスールを切り。

 前走は新馬戦で、東京1600mを舞台に中団から押し切って後続を3馬身半離す強い競馬を見せた。このレースぶりや早世してしまったが長距離重賞を3勝したシャケトラの半妹という血統背景も相まって人気している。

 が、本レースで3カ月以上の休み明けで好走した例はたった1例しかない。しかも、その馬は後の9冠牝馬アーモンドアイだ。アーモンドアイは新馬・未勝利と2戦してからの休養明けだったが、本馬は新馬勝ちで休養明けなので、レースキャリアの少なさと相まって裏目に出そうな感じがしてならない。来たらごめんなさい、ではあるが人気している馬を敢えて推すほどの強みもないと感じている。

 ということで、今回は1番、3番、6番、9番、10番、14番の6頭で、3連複BOX20点勝負とする。

 大穴馬がいないので、高配当は望めないが中穴3頭で決まれば高配当が手に入る可能性もあるはずだ。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

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