GJ > 競馬ニュース > 川田将雅「26連敗」の悪夢払拭で開幕ダッシュ成功! シルバーコレクターが「打倒ルメール」に負けられない戦い
NEW

JRA川田将雅「26連敗」の悪夢払拭で開幕ダッシュ成功! シルバーコレクターが「打倒ルメール」に負けられない戦い

【この記事のキーワード】, ,
JRA川田将雅「26連敗」の悪夢払拭で開幕ダッシュ成功! シルバーコレクターが「打倒ルメール」に負けられない戦いの画像1
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 5日から開幕した2022年の中央競馬。10日で今年4日目の日程が終了。年が明け、ジョッキー達がまた新たな気持ちでレースに向かう中、川田将雅騎手が絶好のスタートを切った。

 昨年は、開幕してからなかなか勝てずに苦しんだ。ようやく初勝利を手にしたのは、開催から6日目となる1月17日。気がつけば26連敗という長いトンネルだった。

 しかし今年は、5日の中京5Rでチュウワダンスに騎乗し、初騎乗で初勝利を挙げる幸先のいいスタート。その後も順調に勝利を重ねた結果、3日間開催を終えた10日現在の全国リーディングジョッキーでは2位につける好調ぶり。

 トップこそ8勝のC.デムーロ騎手に譲ったものの、7勝を挙げて2位。勝率33.3%、連対率42.9%、複勝率は66.7%という数字は、リーディング上位の他ジョッキーと比べても、突出した好成績である。

 そして、この開幕ダッシュは、川田騎手の悲願達成を大きく後押ししてくれるかもしれない。

JRA川田将雅「26連敗」の悪夢払拭で開幕ダッシュ成功! シルバーコレクターが「打倒ルメール」に負けられない戦いの画像2
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 過去、全国リーディングジョッキーは、2017年からC.ルメール騎手が5年連続で1位を獲得しており、ほぼ一強の状態が続いている。対する川田騎手は19年、20年、21年と3年連続で2位につけているものの、厚い壁に阻まれている現状。日本人騎手としてリーディング奪回を狙うシルバーコレクターとしては、そろそろルメール騎手の牙城を崩したいところだろう。

 19年の『JRA賞授賞式』では、「結果としてルメールさんに負けてしまいましたので、とても情けなく思っています」「今年こそは勝って、壇上のセンターに立ちたいなと思っています」とライバル心を出したコメントを残した川田騎手。トップに立つためにも、「打倒ルメール」は、最重要課題となるはずだ。

 そんな川田騎手にとって頼りになるのが、好成績をバックアップしてくれる中内田充正、矢作芳人、友道康夫など、昨年の全国リーディングトレーナートップ3に入った調教師たちの存在。昨年も彼らの騎乗依頼は、中内田師84回で30勝、友道師38回で15勝と多数。矢作師からもラヴズオンリーユーをはじめ、多くの人気馬を任された。

 また、YouTubeチャンネル『netkeibaTV[ネットケイバ]』の「矢作調教師×馳星周」対談動画の中で、川田騎手が矢作調教師にブリーダーズC(米G1)への思いを直接ぶつけ、ラヴズオンリーユーに騎乗させて欲しいと直談判したエピソードも語られていた。

 トップトレーナーからの信頼を勝ち取り、日本に留まらず、海外にも目を向けて結果を出し、トップジョッキーとして確固たる地位築いている川田騎手。ライバルのルメール 騎手は、18年に年間215勝を挙げ、それまで年間最多勝記録だった武豊騎手の212勝を更新した強敵である。

 眼前に立ちはだかる強力なライバルの壁を越えるためにも、スタートで躓かなかった今年は絶好のチャンス。日本人騎手としてリーディングを取るという自身の目標を達成するためにも、川田将雅の負けられない戦いはまだ始まったばかりだ。

(文=長尾りょう)

<著者プロフィール>
 はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。

JRA川田将雅「26連敗」の悪夢払拭で開幕ダッシュ成功! シルバーコレクターが「打倒ルメール」に負けられない戦いのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  2. 【天皇賞・春】横山典弘「前ポツン」にファンは狂喜乱舞? 20年前の逃亡劇再現あるか……マテンロウレオ陣営も不気味なコメント
  3. JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
  4. 【天皇賞・春(G1)】武豊×ドウデュースの復活勝利も霞むC.ルメールの神騎乗! 「死枠」克服を完璧に読み切った古馬王道路線の鬼が降臨
  5. C.ルメール「ダービーは絶対大丈夫」復帰いよいよ秒読み! ドウデュース武豊と同じく騎乗数セーブ予想も…春G1で復活インタビューとなるか
  6. “ルメール依存症”が日本ダービーにも影響?春のG1シーズンで思わぬ誤算…「28連敗」の敏腕トレーナーに試練のトライアル
  7. 【天皇賞・春】関東クラシック馬タスティエーラ、ドゥレッツァVS関西テーオーロイヤル、ディープボンドら最強ステイヤー軍団。激戦の鍵を握る“第3の刺客!?”
  8. 【天皇賞・春】菱田裕二「師弟コンビ」で悲願の初G1制覇へ! 川田将雅、C.ルメール不在もチャンス、「勝率5割」のデータが人馬を後押し
  9. JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
  10. 本命馬が出遅れたら「自分の勘を疑うべき」なのはなぜか?キャプテン渡辺が考える「今日はダメだサイン」2つ【徒然なる神のくず競馬トーク】