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JRA「1800mは気持ち短い」中山牝馬S(G3)武豊ルビーカサブランカの敗因は距離!? 鍵を握るのは共通点が多い重賞3勝のマラソンランナー

JRA「1800mは気持ち短い」中山牝馬S(G3)武豊ルビーカサブランカの敗因は距離!? 鍵を握るのは共通点が多い重賞3勝のマラソンランナーの画像1
武豊騎手

 12日、中山競馬場で行われた中山牝馬S(G3)は、松岡正海騎手の15番人気クリノプレミアムが制した。昨年8月にオープンに昇級して以来、5着が最高だった馬が自身初白星を掴んだ舞台で重賞初勝利の大仕事をやってのけた。

 これが2019年以来の重賞勝利となった松岡騎手は「流れはちょっと遅く感じるくらい、馬に余裕があったので。この馬にとってはいいペースだったと思います」と、ペースが向き手応えが良かった点を勝因に挙げた。

 その一方で「今日は3、4コーナーの手応えがそれほど良くなかった」と、肩を落としたのがルビーカサブランカ(牝5歳、栗東・須貝尚介厩舎)の武豊騎手だ。

 重賞3勝のユーキャンスマイルの全妹に当たる本馬は、前走の愛知杯(G3)で武騎手を背に重賞初制覇。直線ではポッカリ空いた内目をスルスルと抜け出るジョッキーの好判断もあって、マジックキャッスルら強敵を封じた。それ以来のレースとなる今回、前走の勝利が評価されてか7番人気から2番人気まで一気に評価を上げている。

 16頭立てで争われた芝1800m戦。6枠11番からスタートしたルビーカサブランカだったが、ゲートを出た瞬間にアオってしまい後方からの追走に。武騎手は位置を取りにいくことはせず最後方に構える。

 向こう正面で徐々に進出を開始し、4コーナーでは12番手まで浮上して直線へ。外に持ち出され、武騎手のステッキが一発、二発と入るが前走勝利した愛知杯で見せた鋭い末脚は見られず。6着に終わった。

「『スタートが悪いのはいつもですが』と武騎手が話す通り、あまりゲートの出が良くない馬です。前走こそまずまず出ましたが、今回は明らかに後手を踏んでしまいました。

また、内枠のスタートから経済コースを通っていった前走と異なり、今回は終始外を回る厳しい展開でした。通った距離のロスが敗因になったのかもしれません」(競馬記者)

 記者の話す通り、今回の中山牝馬Sは愛知杯から条件が厳しくなった。重賞を勝ったことで本馬に課されたハンデは上から3番目の55キロ。愛知杯と比較すると3キロも増えたことになる。

 また、血統的に距離が短いのかもしれない。兄のユーキャンスマイルは3000mの阪神大賞典(G2)を制しているように、長い距離を得意としている。

 妹のルビーカサブランカも牝馬ながら2走前に阪神芝2200mを勝利するなどスタミナがあることで知られる。また、須貝師はレース前に「1800mは気持ち短い」と、話しており今回は忙しかった。

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ユーキャンスマイル

「スタートの出遅れ癖や阪神コースで2勝している点から、もしかしたらルビーカサブランカはユーキャンスマイルと非常に似ている部分があるかもしれません」(同)

 ルビーカサブランカの馬券を購入していたネット上のファンから「しっかり乗ってほしい」「位置が後ろすぎる」など恨み節が飛び交っていたが、今回は負けるべくして負けてしまったのかもしれない。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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