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JRA「反則級」未勝利馬ガイアフォースが4馬身差の圧勝劇!「まだまだ余裕」武豊ドウデュースと互角の勝負を演じた「第二のデアリングタクト」の逆襲

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JRA「反則級」未勝利馬ガイアフォースが4馬身差の圧勝劇!「まだまだ余裕」武豊ドウデュースと互角の勝負を演じた「第二のデアリングタクト」の逆襲の画像1

「良いレースができました。とても気性が素直です。素質がありそうです」

 昨年9月に行われたドウデュースのデビュー戦。後に3連勝で2歳王者に輝く大器のデビューにしては、武豊騎手のコメントがやや控えめだった。もしかしたら、それはこの馬の存在があったからかもしれない。

 12日、阪神競馬場で行われた5Rの未勝利戦(芝2000m)は、1番人気のガイアフォース(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が4馬身差で圧勝。約半年ぶりの復帰戦で待望の初勝利を飾った。

「やはり能力が高いですね」

 16頭立て、芝2000mのレース。スタートを決めたガイアフォースは、行きたい馬を行かせる好位からの競馬。前半の1000m通過が60.8秒という未勝利戦にしては締まったペースを楽に追走している。

 3、4コーナーで加速し、先頭集団に取りつく競馬は前走のデビュー戦と同じ。最後の直線入り口で先頭に立つと、鞍上の松山弘平騎手がここで初めてムチを入れる。そこからの伸び脚はまさに圧巻の一言。スッと後続を突き放すと、最後は流したままゴールした。

「ここではモノが違いましたね。半年ぶりのレースでしたし、8枠15番と難しい枠からのスタートとなりましたがレースが流れた分、折り合い面もまったく心配ない走りでした。12秒台前半のラップが続くタイトな流れだったので、最後は他の馬が苦しくなって着差がつきましたが、飛びの大きな馬なので広いコースでもっといい走りができるかもしれません。

雄大なフットワークはいかにも長距離向き。お父さんのキタサンブラックが勝った菊花賞(G1)はもちろん、間に合うなら日本ダービー(G1)で見たい馬の1頭だと思います」(競馬記者)

 まだ未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬に、記者がクラシックを期待するのも当然か。ガイアフォースがデビュー戦で敗れた相手は、後の2歳王者ドウデュース。それもクビ差の接戦だったのだから、この時期の未勝利出走はまさに“反則”のような大器である。

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松山弘平騎手 撮影:Ruriko.I

「まだまだ余裕がありましたし、これから更に良くなってくると思います。精神面での成長も感じましたね」

 レース後、そう手放しで絶賛した松山騎手。「松山騎手×杉山厩舎」といえば、一昨年に無敗の三冠を成し遂げたデアリングタクトで有名だ。三冠牝馬の復帰が近づいている今春、名コンビにもう1頭「大きな夢」を描ける馬が誕生した。

 

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。

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