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JRA藤田菜七子「元クラシック候補」と新コンビ決定! 武豊ドウデュース陣営から舞い込んだ依頼と、新たな「一口馬主クラブ」の存在

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藤田菜七子騎手

 今年ここまで僅か1勝と苦戦が続いている藤田菜七子騎手。現状を打破すべく、栗東に拠点を移してから早1ヶ月が経過した。

 まだ白星こそ挙げられていないが、先月27日の中京開催では、昨年の日本ダービー(G1)をシャフリヤールで制するなど日本有数のトップステーブルとして知られる藤原英昭厩舎と初のタッグが実現。移籍の効果は徐々に表れ始めているといっていいだろう。

 そんな菜七子騎手に、関西の有力厩舎からまた新たな騎乗依頼が舞い込んだ。23日、東京競馬場で行われるオアシスS(L)に出走を予定しているマイラプソディ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 ハーツクライ産駒の同馬は、武豊騎手とのコンビで2019年7月の新馬戦を快勝。続く野路菊S(OP)、京都2歳S(G3)と3連勝を決めたことで、一気にクラシックの最有力候補に浮上した。

 なお、京都2歳Sの勝利インタビューの際には、名付け親でもある武豊騎手が「走ってくれてよかったです(笑)」と、安堵のコメントを残すシーンも見られた。

 しかし、単勝1.5倍に支持された年明け初戦の共同通信杯(G3)を4着に敗れると、その後は重度のスランプに突入。神戸新聞杯(G2)のレース中には鼻出血を発症するなどのトラブルにも見舞われ、現在までに10連敗を喫している。

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マイラプソディ

「連勝が途切れてからは精彩を欠いているマイラプソディですが、現況を打開するため、前走は初のダート戦となるポルックスS(OP)に出走。着順こそ12着と振るいませんでしたが、勝ち馬からは0秒9差に健闘し、僅かではありますが復調の兆しを見せました。

ダート2戦目となる次走のオアシスSでは、さらなる前進が期待されます」(競馬誌ライター)

 そんなマイラプソディとの新コンビが決まった菜七子騎手は、既に調教でコンタクトを取っており、『デイリースポーツ』の取材によると「パワーがすごくて……少し持っていかれてしまいました」とのこと。

 ここにきて、馬もかつての前進気勢を取り戻しつつあるのかもしれない。復活を目指す人馬に大きな注目が集まりそうである。

 なお、マイラプソディを所有するのはキーファーズ。代表の松島正昭氏は「武豊騎手と凱旋門賞(G1)を勝つのが夢」と公言するなど、熱烈な武豊ファンとしても有名だ。氏の所有馬で同じく友道厩舎が管理するドウデュースが、武豊騎手を背に来週の皐月賞(G1)に出走を予定している。

 そんな松島氏だが、昨年は親族が新たな一口馬主クラブ「インゼルサラブレッドクラブ」を設立したことでも大いに話題を呼んだ。

 少しでも競馬に興味のある方へリーズナブルな募集価格で競走馬を提供し、毎週末の競馬ライフをより楽しんでいただきたいというコンセプトの元に誕生したというインゼル。

 社台ファームやノーザンファーム生産の良血馬をはじめ、独自のネットワークでアイルランドのクールモアスタッドからも競走馬の提供を受けているということで、一口ファンの間からも注目を集めている。

「私も募集馬のカタログを見させていただきましたが、凱旋門賞を連覇したエネイブルの近親にあたるコンシダレイトの20や、1億円を超えるキタサンブラック産駒のフリーティングスピリットの20など、目移りするような超豪華ラインナップでした。

こちらもキーファーズと同じく、主戦は武豊騎手になることが予想されていますが、松島オーナーとの繋がりを強めることができれば、菜七子騎手の元にも騎乗依頼がやってくるかもしれません」(同)

 キーファーズのセカンドドライバーは現時点では特に決まっていない。そのため、松島オーナーの信頼を得ることができれば、菜七子騎手にインゼルの馬が回ってくる可能性もゼロではないだろう。まずはオアシスSでマイラプソディを復活に導けるか注目したい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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