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JRAマイラーズC(G2)武豊・川田将雅を背に「10戦連続1番人気」の期待馬が評価急落!? たった2度の敗戦で失った「レースの主役」の座……

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JRAマイラーズC(G2)武豊・川田将雅を背に「10戦連続1番人気」の期待馬が評価急落!? たった2度の敗戦で失った「レースの主役」の座……の画像1

 24日(日)、阪神競馬場ではマイラーズC(G2)が行われる。6月に行われる春のマイル王決定戦・安田記念(G1)に向けての重要な前哨戦であり、今年もG2らしい好メンバーが集結した。

 カラテやホウオウアマゾンといった重賞実績のある馬に注目が集まる一方で、かつて大きな注目を集めた期待馬が「主役」の座への返り咲きを虎視眈々と狙っている。

 その馬こそがシュリ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)である。

 

未完の大器シュリは終わってしまったのか?

 

 シュリはかつて、デビュー以来10戦連続で単勝1番人気に推されており、その期待に応えるように10戦6勝。この10戦で掲示板を外したことは一度も無く、安定感抜群の成績を残している。オープンクラスでもリゲルS(L)、谷川岳S(L)の2勝を挙げており、順調なステップアップを見せていた。

 しかし、昨年6月のエプソムC(G3)で突如14着に惨敗。スタート時に脚をぶつけるアクシデントがあったようだが、シュリはここから約半年の長期休養に入る。

 立て直しが期待されたが、休養明けで臨んだ前走の京都金杯(G3)は10着に惨敗。騎乗した武豊騎手はレース後に「ボコボコした馬場は苦手かも」とコメント。休み明けの影響かスタートでも出遅れ、本来の先行力を活かす競馬ができなかったのも響いたか。さらに2月に出走を予定していた東京新聞杯(G3)もフレグモーネで回避。最近のシュリはどこか上手くいっていない印象だ。

 そういった経緯もあってか、『netkeiba.com』の予想オッズでは単勝12倍人気に留まっている。かつて10戦連続で単勝1番人気、G3で敗れた直近の2戦でも4番人気に支持されていたことを考えると、今回は「評価急落」といえるだろう。

 しかし今回の舞台は、リゲルSで勝利した実績がある阪神1600m。今週末の阪神は天候にも恵まれる予報で、前走のように馬場に泣く心配もないだろう。長期休養明け2戦目であり、前走で叩いた上積みも期待できる。本来のパフォーマンスを出せれば、上位進出のチャンスは十分だ。

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秋山真一郎騎手

 また、今回は武豊騎手が同日に東京競馬場で行われるフローラS(G2)に騎乗することから、2度目のコンビとなる秋山真一郎騎手に乗り替わり。百戦錬磨のレジェンドからの乗り変わりを不安に思うかもしれないが、実はこれもシュリにとっては好材料になるかもしれない。

 昨年、京都金杯では武豊騎手が騎乗して5着に敗れたが、その次走の谷川岳Sでは秋山信騎手に乗り替わって勝利を挙げた。今回も京都金杯を武豊騎手で敗れてからの秋山真騎手への乗り替わりであり、これは昨年の勝利時と同パターンだ。

 秋山真騎手にとっては久々とはいえ、シュリとは2度目のコンビ。馬の特徴も理解しているだろうし、期待が持てそうだ。

 かつては10戦連続で1番人気に支持される「レースの主役」であったシュリ。しかしたった2度の敗戦で「脇役」どころか「端役」のレベルまで評価が落ちてしまった。まだまだ「主役」を張れる力があると示すことができるのか、その走りに注目したい。

(文=エビせんべい佐藤)

<著者プロフィール>

 98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。

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