GJ > 競馬ニュース > 福島牝馬S(G3)増沢末夫、中舘英二に続く「新・福島男」!? 福島になると勝率倍増する「あの騎手」を人気薄から狙い撃ち!
NEW

JRA福島牝馬S(G3)増沢末夫、中舘英二に続く「新・福島男」!? 福島になると勝率倍増する「あの騎手」を人気薄から狙い撃ち!

【この記事のキーワード】, ,

JRA福島牝馬S(G3)増沢末夫、中舘英二に続く「新・福島男」!? 福島になると勝率倍増する「あの騎手」を人気薄から狙い撃ち!の画像1

 23日、福島競馬場で福島牝馬S(G3)が行われるが、ここ8年間は1番人気と2番人気が勝っておらず、予想が難しいレースになっている。

 そんな福島牝馬Sだが、近年の馬券圏内に入った「騎手」に注目すると、2020年の丹内祐次騎手や西村淳也騎手、2019年の石橋脩騎手や2017年の吉田隼人騎手などローカルを得意としている騎手の活躍が目立つ。

 昔から福島競馬場では「福島男」と呼ばれる名騎手が活躍した。これは福島の独特な形状に理由がある。

 福島競馬場はJRAで最も小さい競馬場で、芝コースの1周距離も最も短い。また1周の間にアップダウンが2度ある癖のあるコースなので騎乗機会が多く、慣れている騎手に有利なのだ。

 

福島でこそ輝く令和の「福島男」とは

 

 元祖「福島男」といえば増沢末夫元騎手だ。

 1970年代から1990年代に関東リーディングを争っていた騎手で、当時史上初の通算2000勝を達成したレジェンドだ。増沢元騎手はローカルの勝鞍が多く、特に福島を得意としており、通算勝利の約3分の1にあたる671勝を福島だけで挙げた。

 また、「増沢2世」と呼ばれたのが中舘英二調教師で、現役時は毎年のように福島リーディングを獲得。引退の際には福島競馬記者クラブ賞が贈られるほどだった。ツインターボで逃げ切った七夕賞は今でも語り草になっている。

JRA福島牝馬S(G3)増沢末夫、中舘英二に続く「新・福島男」!? 福島になると勝率倍増する「あの騎手」を人気薄から狙い撃ち!の画像2
西村淳也騎手

 現在でも戸崎圭太騎手など福島を得意としている騎手もいるが、ここ数年、福島競馬場での活躍が目覚ましいのが西村淳也騎手だ。

 まだ若干23歳の5年目の騎手だが、福島競馬場になると一変する。全競馬場の通算芝勝率8.3%なのだが、福島競馬場の芝になると勝率14.6%と、ほぼ倍増するのだ。

 2020年には17勝を挙げて福島リーディングを獲得し、今年もすでに福島で3勝している西村騎手。いずれは増沢元騎手、中舘調教師の系譜を継ぐ、「福島男」と呼ばれる存在になるかもしれない。

 これには師匠であった田所秀孝調教師も「褒めるとすれば、スタートセンスがいいところかな」と言うように、前述の増沢元騎手、中舘調教師と共通するスタートの良さが福島で活躍する秘訣なのだろう。

 その西村騎手は、今週末の福島牝馬Sではシンハリングに騎乗する。人気薄が予想されるが、2020年の福島牝馬Sでは15番人気ランドネで3着に入って穴を開けた実績もある。

 前走の春興S(3勝クラス)の15着は気になるが、行きたがるのを抑えたら走る気をなくしてしまったのが敗因のようだ。今回は前から行くと予想されるので、福島での変わり身が期待できる。管理している国枝栄調教師も「直線短い競馬場は合ってそう」とコメントを残しており、力が入る。

 もし、シンハリングが前々から行ける内枠を引いたなら、福島巧者・西村騎手の一発を狙ってみるのも面白いのではなかろうか。

(文=パッパラー山中)

<著者プロフィール>
 皇帝シンボリルドルフの代表産駒トウカイテイオーの舞うようなフットワークに魅せられて競馬を始める。人生で1番泣いたのは前年の大敗から1年ぶりの復活勝利を決めた1993年の有馬記念(G1)。感動のあまり競馬場で泣いて電車で泣いて家で泣いた。馬券はパドック派。今までで1番「こりゃすんげえ馬体」と思ったのはサクラケイザンオー。

JRA福島牝馬S(G3)増沢末夫、中舘英二に続く「新・福島男」!? 福島になると勝率倍増する「あの騎手」を人気薄から狙い撃ち!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
  2. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  5. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  6. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
  9. JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
  10. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは