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横山典弘×須貝尚介厩舎の“絶縁”が呼んだ日本ダービーの波乱。陣営を裏切ったあのレースから1年以上騎乗なし……ゴールドシップコンビ解散となった裏事情

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横山典弘×須貝尚介厩舎の絶縁が呼んだ日本ダービーの波乱。陣営を裏切ったあのレースから1年以上騎乗なし……ゴールドシップコンビ解散となった裏事情の画像1
「乗り替わり」が話題になったスターズオンアースがオークス制覇

 昨年、日本ダービー(G1)における「乗り替わりは勝てない」という格言が、時代の波に飲み込まれるように崩れ去った。

 勝ったシャフリヤールは、前走の毎日杯(G3)で川田将雅騎手が騎乗していたが、主戦の福永祐一騎手にチェンジ。2000年以降でも100頭以上の挑戦を阻んできた高き壁だったが、あっさりと飛び越えて世代の頂点に立った。

 近年はエージェントと呼ばれる騎乗依頼仲介人が陣営と騎手の間に入ったこともあり、乗り替わりはますます日常的な出来事となった。先週のオークス(G1)に至っては、川田将雅騎手が自らの意思でスターズオンアースを降板。桜花賞馬という“牡丹餅”を拾う形となったC.ルメール騎手が見事にオークス制覇を成し遂げている。

 このように現在の競馬予想で「騎手の乗り替わり」は避けて通れない重大なファクターだ。

 ただ、競馬新聞やネットで情報を収集している一般的な競馬ファンでは、単純に乗り替わった騎手のランクで鞍上強化・弱化と見るのが関の山だ。だが、競馬サークルの内情に深く入り込み、乗り替わった本当の理由や、その舞台裏まで把握していればそれは時として競馬予想における途轍もなく大きな武器になるという。

 実は、昨年の日本ダービーでも乗り替わりを巡る陣営と騎手との事情が、結果に大きく影響されることとなった。

 一体、何があったのか――。昨年のダービーを完全的中した『競馬セブン』の関係者に話をうかがった。

 創業26年を誇る『競馬セブン』は総監督を務める徳吉一己が、元JRA騎手・元JRA騎手学校教官という経歴があり、ジオグリフの福永騎手を始め、池添謙一騎手、和田竜二騎手といった現役トップジョッキーはほぼ教え子だという。まさに【騎手情報】のすべてを知る存在といえるだろう。

 元ジョッキーや元調教師、馬主に牧場長など、競馬におけるあらゆるカテゴリーに情報ルートを持つ『競馬セブン』は、競馬新聞やネットといったメディアでは公開されない秘匿情報を元に、これまで何度も独占的な的中を繰り返している競馬予想のプロ集団だ。

「昨年のシャフリヤールには『ダービーは乗り替わりでは勝てない』という格言がありました。実際にデータ的にもダービーを乗り替わりで勝利したのは、1985年のシリウスシンボリが最後。データ派の人は、この時点で買えないと思います。

 ただ、本件は通常の乗り替わりと異なる点が2つありました。

 1つは、先週のスターズオンアースと同じように、多くの乗り替わりの理由となる成績不振ではなかったということ。そして、もう1つが乗り替わった福永騎手こそがシャフリヤールの主戦だったということです。シャフリヤールは2歳の頃から福永騎手が『クラシックはこの馬』と惚れ込んできた逸材で、我々からすればむしろ川田騎手の継続騎乗になった方が不安でした」(競馬セブン関係者)

 その結果、シャフリヤールは大本命馬のエフフォーリアを退けて見事優勝。乗り替わりは勝てないという日本ダービーの格言を36年ぶりに覆したわけだが、58,980円という好配当だった三連単まで視野を広げると、配当のカギは9番人気で3着したステラヴェローチェの方だろう。

 ただ、競馬セブンの関係者曰く、むしろそのステラヴェローチェの方が、のっぴきならなぬ鞍上交代劇があったという。

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昨年の春二冠で波乱を演出したステラヴェローチェ

 デビュー戦こそ川田騎手で勝利したが、2戦目から横山典弘騎手との新コンビでサウジアラビアRC(G3)を勝利。朝日杯フューチュリティS(G1)でも2着し、当初ステラヴェローチェは世代を代表する1頭としてクラシックに挑戦すると思われていた。

 しかし、1番人気に推された共同通信杯(G3)で敗れると陣営は突如、横山典騎手とのコンビを解消。吉田隼人騎手を新主戦に迎えてクラシックを戦っている。その結果、皐月賞では6番人気、ダービーに至っては9番人気まで評価を落とした。当時も様々な憶測がネット上を中心に囁かれたが、一体何があったのだろうか。

「実は陣営のステラヴェローチェに対する期待は相当高いものがあり、共同通信杯に挑む際には須貝調教師からも『言うことない。思い描いていた通り、ここまできた。良すぎる。それしか言うことがない』と自信満々の発言が飛び出していました。

 しかし、いざふたを開けてみれば1番人気に推されたにもかかわらず、エフフォーリアやシャフリヤールらにほぼ無抵抗のまま5着に敗戦。その時の横山典弘騎手の騎乗や発言は、陣営にとっては到底納得できない内容だったそうです。詳細はここではお話できませんが、それはレース後の須貝調教師の発言からも、なんとなくわかると思います。

 そこで白羽の矢が立ったのが、すでに同厩のソダシとのコンビで実績を積み上げていた吉田隼騎手でした。逆に横山典騎手とはその後、疎遠になっていますね」(同)

 実際に当時を振り返ると共同通信杯の後、須貝調教師は「馬は良かった。敗因はいろんな要素があるので……」と、なんとも歯切れの悪いコメントを残している。初めて57kgの斤量を背負っていたが「斤量だけではない」と関係ないと言わんばかりに否定している。

 須貝調教師の「馬は良かった」「斤量は関係ない」といった発言から外堀を埋めれば、やはり横山典騎手の騎乗に敗因を求めたということは容易に想像できる。

「大きな声では言えませんが、同じレースになった際、自分の馬のことを忘れて息子を気にした結果、一部から“父兄参観”と揶揄されるなど、当時の横山典騎手はエフフォーリアという大きなチャンスを掴んだ息子の横山武史騎手に相当期待していたとか。

 まだ横山武騎手がデビューする前の話ですが、ある酒席で『アイツは大物になる』と武豊騎手や福永騎手を引き合いに出して絶賛していたそうです。

 ちなみにエフフォーリアは、この共同通信杯を勝って賞金を加算できなければクラシック出走が危うい立場でした。これ以上は言えませんが、横山典騎手は拠点を関西に移したにもかかわらず、このレース以降、須貝厩舎は1年以上にわたって横山典騎手を起用していません」(同)

 横山典騎手と須貝厩舎と言えば、G1・6勝と一時代を築いたゴールドシップなどでもお馴染みの名コンビ。しかし、競馬セブンの関係者が話す通り、“あの”共同通信杯以降、次に横山典騎手が須貝厩舎の馬に騎乗したのは、1年以上後となる今年の3月だ。それも今年は、その1鞍だけのコンビとなっている。

「主戦のC.ルメール騎手と電撃的にコンビを解消して、今年2月のフェブラリーS(G1)を制したカフェファラオの堀宣行厩舎などもそうですが、陣営からすればこういったケースの乗り替わりの後は燃えますよ。もし成績が下降すれば、降ろした騎手から『やはりオレじゃないとダメじゃないか』と思われてしまうわけですから。

 そういった点が関係あったのかは表には出ていませんが、昨年の皐月賞、そして日本ダービーのステラヴェローチェの仕上がりは素晴らしかったですね。須貝厩舎のプライドを感じる渾身の出来でした」(同)

 その結果、ステラヴェローチェは春二冠で共に3着と好走し、好配当の使者となっている。当時の裏事情を知らないファンからすれば、この馬をよく知る横山典騎手から初コンビの吉田隼騎手へ乗り替わる点は、単純に不安しかなかったに違いない。

 だが、競馬関係者の事情に深く精通した競馬セブンのような存在からすれば、それこそが高配当を得るための絶好の機会なのだろう。もし、我々が当時からこういった事情を把握できていれば、高額馬券的中の恩恵に預かっていたかもしれないのだ。

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素人では難しい狙い澄ました1点的中はプロならではの醍醐味だろう

 これだけを見ても、改めて競馬予想は「情報戦」であり、知っているか知らないかで的中不的中が180度変わってしまうと痛感せざるを得ない。だから素人は、プロには勝てないと言い換えても良いだろう。

 今年の日本ダービーにも、様々な関係者の思惑や事情があることは容易に想像できるが、残念ながら我々が現段階でそれらを把握することは極めて難しい。その氷山の一角が垣間見えるのは、いつもレースの後である。

 しかし、幸いなことに競馬セブンは現在も会員を募集しているという。それも今、入会すれば週末の日本ダービーにおいて、彼らと同じ買い目が「無料」で提供されるというから驚きだ。

 手続き自体はメールアドレスなどを登録するだけの簡単な作業で、わずか数分で完了するという。今から入会してもダービーの情報が問題なくゲットできるというのなら、この機を逃す手はないだろう。

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※本稿はPR記事です。

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