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JRA武豊「4度目の正直」に素質馬がスタンバイ、「黄金コンビ」キタサンブラック産駒と狙うデビュー勝ち

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

「うれしかったのは、ボクにとっての2歳戦今季初勝利となったクリダームの新馬勝ち」

 15日、自身のオフィシャルサイトにてそう喜びの声を記したのは武豊騎手だ。

 6月に入って2歳世代の新馬戦が続々と始まり、12日に函館競馬場で行われた2歳新馬を2番人気クリダームで優勝。今年のダービー馬ドウデュースを所有するキーファーズの松島正昭代表が立ち上げたインゼルレーシングの初出走初勝利ということもあり、名手にとっても喜びは格別だったようだ。

 今週末の18日も引き続き函館で騎乗する武豊騎手。芝1200mで行われる牝馬限定の新馬戦ではブルジュドバイ(牝2、栗東・森秀行厩舎)の鞍上を務める。

「黄金コンビ」キタサンブラック産駒と狙うデビュー勝ち

 同馬の父は、現役時代にG1を7度も制したキタサンブラック。うち6勝は武豊騎手とのコンビだった。昨年初年度デビューを果たした産駒では、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)でともに2着に好走したイクイノックスをはじめ、京都新聞杯(G2)で1番人気に支持されたブラックブロッサムや、牝馬では新馬勝ちの際に跨ったC.ルメール騎手が「新しいグランアレグリア」と評したラスールなど度々注目を集めることも多かった。

 しかし、その話題となった注目馬たちの背中にかつて父とターフを沸かせた名手の姿はなく、1年が過ぎたこの時期になっても黄金コンビの続編はいまだ見られていない。

 これまで武豊騎手が同産駒のデビュー戦で跨ったのは、意外にもノアヴァンクール(11着)のわずか1頭のみ。現3歳馬だけでも70頭近くがデビューしているなか、他といえばデイリー杯2歳S(G2)で弟の武幸四郎調教師が管理するドグマ(6着)と未勝利戦でキタサンブラックを管理していた清水久詞厩舎のキタサンユーダイ(11着)に乗っただけで、全体の騎乗回数でみても計3回だけに限られる。

 また、昨年には2008年の秋華賞馬ブラックエンブレムを母に持つ良血ブラックノワールの新馬戦に騎乗予定も、除外の影響でデビューがスライドしたことにより本番での騎乗が叶わず。代役を担った内田博幸騎手が勝利する場面もあった。「4度目の正直」となる今回、改めて待望の初勝利に期待がかかる。

 ブルジュドバイを管理する森厩舎は、大ヒット競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)でお馴染みの藤田晋オーナーが所有するジャングロで今年のニュージーランドT(G2)を制覇するなど、短距離戦の仕上げには定評がある。陣営も『スポーツニッポン』の取材に対し「気性が穏やかで扱いやすい。ゲートは普通に出るし、操作性が高いのが長所ですね」と話しており、現状の課題は少なく初戦から楽しみな存在だ。

 昨年はドウデュースとのコンビで朝日杯FS(G1)を制し、今年のクラシックでも皐月賞3着、日本ダービー1着と最高の結果を残した武豊騎手だが、牝馬ではウォーターナビレラとともに阪神JF(G1)3着、桜花賞(G1)2着とあと一歩のところで勝利を逃がした。

 来年の牝馬クラシックへ、思い入れのあるキタサンブラックの子と向かう名手の姿をファンとしてはぜひ見てみたいものだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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