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JRA武豊「能力のある馬」新規参入の助っ人と盤石船出、ダービー馬ドウデュースの活躍に続けるか

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武豊騎手

 12日、函館競馬場で行われた5Rの2歳新馬(芝1200m)は、武豊騎手の2番人気クリダーム(牡2、栗東・須貝尚介厩舎)がデビュー勝ち。母の父にサクラバクシンオーのいる期待馬が持ち前のスピードを発揮した。

 本馬は昨年から一口馬主クラブとして新規参入したインゼルサラブレッドクラブ(馬主名義はインゼルレーシング)が所有。こちらは今年の日本ダービー(G1)を制したドウデュースが所属するキーファーズの松島正昭代表が設立した注目のクラブだ。

「能力のある馬ですね。デビュー戦を勝つことができて良かったです」

 レース後にそう振り返った武豊騎手も、初出走のメモリアルレースを初勝利で飾る大役を終えて一安心だったのではないか。

 クリダームは今年のダービー馬ドウデュースと同じくハーツクライ産駒だが、前向き過ぎる気性を心配するコメントを残していたことや、デビュー戦に芝1200mを選択したことを考えると、今後は短距離路線が主戦場となりそうだ。

ダービー馬ドウデュースの活躍に続けるか

 2着馬との着差は半馬身だったとはいえ、レース内容は危なげないものだった。

 9頭立てのレースを8枠8番から好スタートを決めると、ハナを主張したツキガミを先にやって2番手から追走。道中も有り余る手応えで、最終コーナーでは早くも先頭に立つ勢いで躍り出た。

 残り200mで抜け出すと右鞭を一発。懸命に追いすがる後続を尻目に流すような格好で悠然とゴールした。騎乗した武豊騎手もすでに勝利を確認していたのだろう。

「派手さこそなかったですが、なかなか強いレースでしたよ。前半600mが34秒1とペースは流れましたが、2番手で持ったままの追走でしたからね。

ゴール前の手応えからもまだまだ奥がありそうです。おそらく次走は来月16日の函館2歳S(G3)が有力でしょう。2歳世代の重賞勝利1番乗りも期待できそうです」(競馬記者)

 史上初の偉業となったダービー最多6勝で勢いに乗る武豊騎手だが、クリダームが函館2歳Sに出走するようなら、昨年のリベンジにも期待が懸かる。

 主戦を任される武豊騎手としてもこのレースには昨年、モンファボリで大敗した苦い思い出がある。同馬はデビュー戦を函館の2歳戦レコードとなる1分8秒7で2着に5馬身差の圧勝。単勝オッズ1.5倍の断然人気を集めたものの、精彩を欠いて13着に大敗してしまった。新たなパートナー得た今年、最高の結果で上書きしたいところだろう。

「記念すべきインゼルサラブレッドクラブ初勝利をクリダームが決めてくれました!全ての関係者の皆様、応援頂きました皆様に心から感謝申し上げます!出資会員の皆様おめでとうございました!」

 公式Twitter(@InselTCofficial)で喜びと感謝の声を表明したインゼルサラブレッドクラブ。クリダーム以外にも期待の素質馬を揃えており、今後も主戦の武豊騎手とともに競馬界を盛り上げてくれそうだ。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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