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田原成貴氏「スーパールーキー」に辛口評価!? 今村聖奈は「まだ3桁台」の真意

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今村聖奈騎手

 3月5日のデビューからまもなく6か月。“スーパールーキー”とも称される今村聖奈騎手が20日の小倉競馬で中央・地方合わせて31勝目をマークした。

 この勝利で今村騎手は今後、G1レースでの騎乗が可能となり、10月2日に中山競馬場で開催されるスプリンターズS(G1)の騎乗も条件をクリアしたことになる。話題の女性騎手だけに、G1初騎乗も期待されることになりそうだ。

 そんな今村騎手の活躍を改めて振り返っておこう。初勝利を挙げたのは2週目、デビューから合計17戦目だった。その後はとんとん拍子で勝利を挙げ、3月は37回の騎乗で4勝を挙げた。

 スランプに陥ったのはデビュー2か月目の4月だった。この月は40回の騎乗機会を得ながら、まさかの未勝利。中山・阪神の2場開催の期間もあって、なかなか騎乗馬にも恵まれなかった。

 そんな今村騎手がブレイクを果たしたのは5月に入ってからだ。ローカルの新潟で有力馬の依頼も続々と入るようになり、51戦8勝と一気に勝ち鞍を伸ばした。

 6月からは地方での騎乗も始まったが中央では54戦4勝と一息。7月には70戦7勝(中央)。そのうちの1勝は、7月3日にテイエムスパーダとのコンビで臨んだCBC賞(G3)だった。ご存じの通り、重賞初騎乗で初勝利の快挙を達成。その後は重賞レースでの騎乗機会も増えるなど、まさに売れっ子状態となっていく。8月は開催1週を残して中央で49戦5勝と、着実にステップアップしている。

「月ごとの勝利数の推移を見ると、ある程度のアップダウンはありますが、1か月に約5勝ペース。つまり残りの約4か月で20勝は堅いと思います。騎乗機会は右肩上がりで増えていますから、ペースアップは間違いないでしょう。秋のG1シリーズでも騎乗するチャンスがありそうです。

今村騎手のいいところはとにかく度胸があるところ。CBC賞での逃げ切り勝ちはまさにハイライトといえます。仕掛けのタイミングや思い切ったイン突きなど新人離れした技術も光ります。

平場に関しては、女性騎手に対する特別ルールがあって、通算51勝達成までは引き続き4kg減での騎乗が可能。1年目はいったいどこまで勝利数を伸ばすのか、本当に楽しみですね」(競馬誌ライター)

田原成貴氏「スーパールーキー」に辛口評価!?

 まさに順風満帆な1年目を送っている今村騎手だが、あの大物が“辛口”エールを送ったと話題になっている。その大物とは、無敗の二冠馬トウカイテイオーとのコンビで知られる元騎手、元調教師の田原成貴氏だ。

 田原氏は数年前から『東京スポーツ』で予想を担当。同社のYouTubeチャンネルでは様々な動画をアップして、往年のファンを喜ばせている。

 20日には札幌記念(G2)のLIVE予想配信を敢行。「【LIVE】元祖天才騎手・田原成貴氏「札幌記念2022」直前予想会~どんな質問にも答えます!~」と題して、視聴者から様々な質問を受け付けた。

 詳細はぜひ本動画をご覧いただきたいが、番組序盤に視聴者から今村騎手に関して聞かれた田原氏は「おめでとうございます」とちょうど放送直前にG1出走可能となる31勝目を挙げた同騎手に祝福のメッセージを送った。その騎乗技術に関しても「すごくいいと思います」と分析したものの、「(競馬)規定上の権利が生まれただけ」、「まだG1に乗れる権利が生まれただけ」と、過熱する周囲とは一線を画して冷静に現状を解説した。

 さらに田原氏は、もし自身にG1で今村騎手を起用するかどうかの選択権があるなら、「まだ3桁台ですね」と一言。現在JRAには障害専門も含めて東西に約150人の騎手がいるが、田原氏から見ると、今村騎手はまだ「トップ100圏外」ということのようだ。

 約150人いる全JRA騎手の中でトップ100人にも入っていないという辛口評価を下した田原氏だが、同じ新人でも通算19勝(中央17勝、地方2勝)の角田大河騎手を当初から推しているという。

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角田大河騎手

「新人だったら、角田大河くんの方が(今村聖奈騎手を)抜いちゃうんじゃないかな。今年はもう抜けないかもしれないですけど……。デビュー当時から僕は角田大河くんを買っていますね」

 田原氏は動画内で、同じ2世騎手でも角田河騎手の方を、今村騎手以上に高く評価していることを明かした。

「確かに2連勝という鮮烈なデビューを決めたのは角田河騎手の方でしたね。その後は今村騎手が一気に話題をさらいましたが、角田河騎手も負けず劣らずのペースで勝ち鞍を伸ばしています。

田原氏の発言からは、かなりの“角田大河騎手推し”ということが分かりました。どちらにしても同期のライバルとして、2人には切磋琢磨して成長していってほしいと思います」(競馬誌ライター)

 田原氏から「トップ100圏外」という思わぬ評価を受けた今村騎手。同期・角田河騎手との出世争いなども注目されることになっていくだろう。田原氏の辛口評価を発奮材料にすることはできるか。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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