「往年の数珠連チャン機」の後継CRパチンコ機‼

ファミコンのゲームとパチンコの連チャン機が似ている？

　この記事でも、たまに取り上げるのが「ゲームセンタータンポポ」に設置してある往年のパチンコ機です。

　私は連チャンする現金機を取り上げることが多いと思いますが、その理由は単純。幼い頃はファミコン全盛期だったのですが、当時のファミコンのゲームとパチンコの連チャン機が何処となく似ていると感じているからです。

　ファミコンではそのゲームごとに「裏ワザ」で無敵になって、隠しアイテムを得ることができます。一方連チャン機ではVゾーンに連続入賞することで保留が書き換えられるなど、ある一定の条件で爆裂したりします。どことなく共通しているのです。

　そんな往年の連チャン機は数々ありますが、唯一これに決めるとしても決めかねられません。現状の「タンポポ」の中で決めるとするならば、『綱取物語』（平和）かもしれません。

　あらためてスペックを申し上げるほどではないと思いますが。大当り確率247分の1で、朝一の出目「十両・金星・小結」を目指して朝から行列必至でした。この出目ならば通常モードでしたが、大当り終了後に「通常・天国・地獄」の各モードに振り分けられます。

　天国ならば大当り確率が約37分の1に、地獄モードならば約988分の1までに落ち込みます。お店によっては、夕方に電源OFFサービスで朝一出目（通常モード）に戻すこともありました。天国モードならば数珠連チャンを味わえました。

　そんな往年の名機も、社会不適合機として撤去されてしまいました。それでも綱取のファンは根強く存在していたのです。2000年代直後になって、往年の『綱取物語』もCR機を含めてシリーズ機として復活を遂げたのでした。

往年の数珠連チャン機の後継CRパチンコ機

　それが『CR新綱取物語K』（平和）です。CR機のスペック違いと現金機も登場しましたが、メインとして導入していた同型式機として紹介します。

　同機は往年の綱取とはいえ、当時の一般的な確変ループスペックでした（CR機だったからなのか不明ですが）。大当り確率316.6分の1、軍配の色が赤っぽい色で揃えば確変突入で、突入率50パーセントです。大当り前に再抽選機能はありますが、大当り消化中や終了後などの再抽選演出はありません。

　前記の通りに確変ループ機ですので、元祖の数珠連チャン出玉性能を再現できていないのです。しかし今回は、予告やリーチなどでいかにも「相撲色」を全面に打ち出したモノとして仕上げてきました。

　予告では、絵柄変動と同時に座布団が舞っていたり、中絵柄が滑ってリーチになると信頼度が高くなったりします。また絵柄変動中に「あなたの勝ち～！」と一緒に行事が画面下から出てくると、次のリーチが激アツになったりします。

豊富なリーチも特徴

　予告も良いのですが、今までの綱取にないリーチが豊富になったことが特徴かもしれないです。

　スーパーリーチに発展すると、アニメ化の力士が右絵柄に塩をまいたり、突っ張ったり、四股を踏んだりします。絵柄が揃わないと、力士がガッカリして引っ込む姿が愛おしいです。

　それ以外に、元祖から引き継いだ「軍配リーチ」も健在です。ただしそれもパワーアップしています。普通のクルクル回る軍配も2段階や3段階もあったり、左と中絵柄が一緒にクルクル回ったりします。それだけでなく、横回転以外に縦に軍配が回転もするとは思いませんでした。

　元祖『綱取物語』に比べると、出玉性能としてやっぱり物足りない感はあったと思います。しかし、そこを多彩な予告やリーチでカバーできていたと感じた方もいた印象です。

　直近の『綱取物語』は役モノ仕様の特殊タイプでしたが、普通のデジパチでロングST機や転落抽選方式のゲーム性だったら良いですね。そうすれば、当時と同じく味わえるのではないでしょうか？