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現在何もかもが絶好調…武豊と“持ってる男”にクラシックへの道は開くか

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 日本時間11月21日にカタールで開幕した『FIFAワールドカップ2022』。日本代表は23日に欧州の強豪・ドイツとの初戦に臨み、2-1で逆転勝ち。世界に衝撃を与えるとともに、日本中に感動をもたらした。

 今大会の全64試合を無料で生中継しているインターネットテレビ局の『Abema TV』では、元日本代表の本田圭佑氏が初めて解説を務めたことも大きな話題に。SNSのトレンドに入ったことでも注目を集め、23日の1日の視聴数はなんと1000万を突破。開局史上最高記録を叩き出したという。

『Abema TV』の社長を務める藤田晋氏も、自身のTwitterで「やった!!!本田さんの解説も最高だった!」と喜びのコメント。直後には過去最高の視聴数を大きく更新したことも報告した。

 藤田氏といえば、今では馬主としてもすっかりお馴染み。自身が代表取締役社長を務める株式会社サイバーエージェントは大人気ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』を手がけるCygamesの親会社であり、『ウマ娘』の利益を競馬界に還元する“ウマ娘オーナー”として脚光を浴びた。

 注目度だけでなく、昨年は馬主デビューイヤーながら所有した5頭のうち4頭がJRAで勝利を挙げ、その中でジャングロがニュージーランドT(G2)を制覇。いきなり重賞タイトルも掴んでみせ、“持ってる男”としてその名を競馬界にも知らしめたのは記憶に新しい。

 馬主デビュー2世代目となる今年は20頭が登録され、すでに5頭で計6勝をマーク。『スポーツ報知』で連載していたコラムでも、「ちゃんと準備できた今年からが本番」と語っていた通り、この世代にはセールで1億円超えの注目馬が8頭もスタンバイしているだけに、2年目のさらなる躍進にも期待がかかっている。

 そんな中、26日に阪神競馬場で行われるラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)に登場するのがエゾダイモン(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。

武兄弟タッグの看板馬候補

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武豊騎手

 2021年のセレクトセール(1歳)にて1億6500万円(税抜)の値が付いた素質馬で、香港ヴァーズ(G1)を2勝しているグローリーヴェイズの半弟という血統馬。藤田氏と関係の深い武豊騎手が、デビュー前の段階で自身の公式サイトの日記に「覚えておいて損のない名前」と取り上げたことでも注目を浴びた。

 6月の新馬戦こそ4着に敗れたものの、休みを挟んで距離も芝2000mに延ばした前走の未勝利戦は後続に0秒2差をつける快勝。鞍上が「まだまだこれから良くなる」と期待感を口にすれば、調教師も「急ぐタイプではないので馬の成長を見ながら」としたように、初勝利はこの馬にとってあくまでも通過点。武兄弟タッグの看板馬候補として期待が膨らむ。

 京都2歳Sと言えば、暮れのホープフルS(G1)の前哨戦という位置付けとともに、翌春のクラシックに向けた登竜門としても重要な一戦。上で師の「急ぐタイプではない」というコメントを紹介したが、余裕をもって勝負の春を迎えるためには、ここでゆったりと冬を過ごすための賞金を加算しておくことが重要になる。

 今回も鞍上を任された武豊騎手は23日に公式サイトの日記を更新し、「エゾダイモンの走りを楽しみにしています」とコメント。「勝ってホープフルSへという狙いの素質馬が集まりましたが、ボクの馬もその中の1頭。いいところを見せたいですね」と意気込みを綴った。

 同騎手はそんな大事な週末を前に、23日には浦和競馬場で行われた浦和記念(G2)に参戦。クリノドラゴンに重賞初勝利をもたらす好騎乗を見せており、土日に向けて弾みをつけている。

 オーナーも上述したW杯の盛況のみならず、自らがチェアマンとして立ち上げた麻雀プロリーグ戦『Mリーグ』の方も、自身が監督を務める渋谷ABEMASが開幕から首位を快走中とこちらも絶好調。まさにノリにノッている状態だ。

 競馬界にも旋風を巻き起こすために、重要な足掛かりとなる秋の2歳重賞。土曜日の京都2歳Sは、オーナーも鞍上もノリノリなエゾダイモンに注目だ。

木場七也

木場七也

29歳・右投右打。

本業は野球関係ながら土日は9時から17時までグリーンチャンネル固定の競馬狂。

ヘニーヒューズ産駒で天下を獲ることを夢見て一口馬主にも挑戦中。

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