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【京都2歳S(G3)展望】武豊「覚えておいて」メジロラモーヌの末裔が登場!

【京都2歳S(G3)展望】武豊「覚えておいて」メジロラモーヌの末裔が登場!

 26日に阪神競馬場にて京都2歳S(G3)が行われる。例年は10頭ほどの少頭数になりがちだが、今年は粒ぞろいの16頭前後が出走を予定。前の週に行われる東京スポーツ杯2歳S(G2)に比べると、お世辞にも出世レースとはいえないが、今年に限れば来春のクラシックを沸かせる可能性を秘めた馬がスタンバイしている。

 その筆頭格がグランヴィノス(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。馬主の「ハマの大魔神」こと佐々木主浩氏に初のクラシック制覇を意識させるほどの逸材だという。

 父は初年度からイクイノックスなどを輩出し、一流種牡馬への階段を駆け上がっているキタサンブラック、母はハルーワスウィートなので、兄姉にはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスという3頭のG1馬がいる超良血馬だ。

 本馬のデビューは10月の阪神2歳新馬(芝2000m)。9頭立ての一戦で、単勝1.3倍の断然人気に推された。五分のスタートを切ると、序盤は後方待機。バックストレッチでやや位置を押し上げていき、4角では先頭集団を射程圏に入れると、直線は外を回って楽々と突き抜けた。

 若駒による新馬戦らしいスローな前残りの展開だったが、メンバー唯一の33秒台の末脚を繰り出したグランヴィノス。この勝利には鞍上を務めた川田将雅騎手も「内容も学びのある、先につながるレースができた」という満点コメントを残していて、陣営としても2戦目はあくまでも通過点という位置付けだろう。

 兄シュヴァルグランが8年前に5番人気で3着だったこのレースを制し、クラシックに名乗りを上げることはできるか。

 母が桜花賞馬のマルセリーナというシュタールヴィント(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)も屈指の良血馬だ。

 半兄はいずれも現役で活躍中のヒートオンビートと重賞ウイナーのラストドラフトがいる。兄2頭は2000m以上の中長距離を主戦場にしているが、本馬は父がロードカナロアのため、マイル寄りの可能性もありそうだ。

 2000mのデビュー戦は4着に敗れたが、1ハロン短縮した2戦目で勝ち上がった。今回は再び距離を戻して2000mを使われるが、来春を見据える上でもこなしておきたいところだ。

 鞍上は引き続き矢作厩舎所属の坂井瑠星騎手が務める。前走後には「返し馬の段階から前回(デビュー戦)より良くなっていると感じました」とコメントしていたが、3戦目で更なる上積みはあるか。

 良血馬2頭の間に割って入るとすれば、藤田晋氏が所有するハーツクライ産駒のエゾダイモン(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だろう。

 この馬もシュタールヴィントと同じくデビュー戦4着から2戦目で初勝利を挙げたが、こちらは逆に1600mから2000mへの距離延長に対応しての競馬。引き続き同距離での一戦で連勝を狙う。

 母系は3代母に牝馬三冠馬のメジロラモーヌがいるメジロ血脈で、半兄が2019、21年の香港ヴァーズ(G1)を制したグローリーヴェイズ。本格化は来年以降の可能性が高いが、好走すればクラシックも見えてくる。

 鞍上を務めるのは藤田オーナーと蜜月関係の武豊騎手。デビュー前から自身の公式HPで「覚えておいて損のない名前」とその名を挙げるほどの期待馬だ。手綱を取り、初戦で敗れたときは「もう少し時間が欲しいです。走ってくると思います」とコメントしていたが、2戦目で有言実行の勝利を収め「まだまだ良くなりそう」と、さらなる伸びしろを予感させる発言もあった。過去2戦は東京、中京を走っており、初の右回りもポイントとなりそうだ。

 阪神芝1800mで行われた萩S(L)でワンツーを決めた2頭にも十分チャンスはありそう。

 トップナイフ(牡2歳、栗東・昆貢厩舎)は、7月札幌のデビュー戦からすでに5戦を消化。前走は2番手から早めに抜け出すと、最後は2馬身突き放しての快勝だった。持ち前の先行力で粘り込む展開に持ち込みたい。

 ナイトキャッスル(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、萩Sでトップナイフに完敗を喫したが、距離延長にはしっかり対応した。もともとダート1200mでデビュー勝ちし、2戦目のクローバー賞(OP、芝1500m)では4着に敗れていた。

 前走後には鞍上を務めたC.ルメール騎手が「2000mがバッチリだと思います。長いところで見たい馬」とコメントしており、1ハロンの距離延長でトップナイフと着順が逆になってもおかしくない。ただし、今回はルメール騎手からC.デムーロ騎手に乗り替わる。

 コスモサガルマータ(牡2歳、栗東・梅田智之厩舎)はデビュー戦6着の後、2歳未勝利戦、紫菊賞(1勝クラス)を人気薄で2連勝中。前走は7頭立ての最後方7番手から直線一気の末脚でダノントルネードら素質馬を差し切っており、展開が嵌ればここでも勝機はある。

 この他には、デビュー戦でグランヴィノスと0秒2差の3着に好走し、2戦目で順当に勝ち上がったティムール(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)、半兄に中距離G2を2勝したヴェルデグリーンがいるグリューネグリーン(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎)などもチェックしておきたい。

 将来性豊かな好素材がそろった今年の京都2歳Sは26日、15時40分に発走を迎える。

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