
JRA大物2歳がコントレイルを一蹴!? 「一番動いていた」矢作芳人調教師の“秘蔵っ子”がラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)へ
18日の栗東トレセンでは、ちょっとした出来事があったようだ。G1・8勝のアーモンドアイ、無敗で牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトとのジャパンC(G1)を控えるコントレイルが、1週前追い切りで遅れてしまったのだ。
主戦の福永祐一騎手が「相手も動く馬だし、時計も速かった。馬も元気」と意に介さなかったように、気にするほどではなさそうだが、これまでレースだけでなく、併せ馬でもほぼ負け知らずの“絶対王者”だっただけに、取材陣からは大きな注目を集めたという。
一方、そんな無敗の三冠馬に“土を付けた”のは、こちらもダービー馬となるダノンファラオ。ジャパンダートダービー(G1)で世代の頂点に立った砂の強豪だけに、やはり調教でも抜群の動きを見せることで有名だ。
そしてもう1頭、ある意味ではコントレイルやダノンファラオ以上に注目を集めたのが、2歳馬のバスラットレオンだ。
7月のデビュー戦を快勝し、これまでキャリア2戦というバスラットレオン。芝とダートの両ダービー馬と併せ馬を行っている点からも厩舎の期待の高さが窺えるが、コントレイルに先着を果たすと、ダノンファラオとは併入と出色の動きを披露している。
本馬が所属する広尾サラブレッド倶楽部の公式HPで掲載された矢作調教師のコメントによると「バスラットレオンが一番動いていました」というから驚きだ。
「さすが矢作厩舎といえる超豪華な併せ馬でしたね。28日のラジオNIKKEI杯京都2歳S(G3)に出走を予定しているので1週前追い切りになったバスラットレオンですが、同じく1週前追い切りだったコントレイルに先着し、25日の浦和記念(G2)に出走予定のダノンファラオとは併入。非常に価値が高く、内容のある追い切りだったと思います」(競馬記者)
ハナに立ちながらも、上がり3ハロン最速となる33.6秒の末脚で楽勝という衝撃的なデビュー戦を飾ったバスラットレオンは、続く札幌2歳S(G3)でも1番人気に推された大器だ。
レースは3着に敗れたが、勝ったのは後に重賞を連勝するソダシと、決して悲観するような内容ではなかった。
「血統的には近親に重賞3勝のスティッフェリオがいる程度で、そこまで目立ったものではありません。しかし、バスラットレオンは当歳の頃から、矢作調教師自らが目をつけていた存在だとか。父は昨年、初年度産駒がブレイクしたキズナですし、来年のクラシックが楽しみな逸材ですね」(別の記者)
なおバスラットレオンの3戦目となる京都2歳Sでは、前走に続いて坂井瑠星騎手が騎乗する。
矢作厩舎の所属で、デビュー前から調教をつけており「すごく期待している馬」と惚れ込んでいる相棒とのリベンジマッチ。厩舎の大先輩を破った調教通りの走りを期待したい。
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