GJ > 競馬ニュース > 武豊、C.ルメールさえ「NG」の過去も…関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声
NEW

武豊、C.ルメールさえ「NG」の過去も…関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声

【この記事のキーワード】, ,
武豊、C.ルメールさえ「NG」の過去も…関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声の画像1
原優介騎手

 11日に行われた阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は、1番人気に推されたリバティアイランドが2着に2馬身半の差をつけて圧勝。前走のアルテミスS(G3)でラヴェルに不覚を取ったが、終わってみれば抜けた存在だったことを証明した。

 勝ち馬の強さばかりが目立ったものの、掲示板を確保する5着に健闘したのがミシシッピテソーロ(牝2、美浦・畠山吉宏厩舎)だ。1番人気リバティアイランドに対し、こちらは18頭立てのレースで16番人気という超人気薄。単勝221.7倍のオッズから分かるように、ほぼノーマークの扱いだった。

 ファンの大半が気にも留めていなかった大穴で好結果を残したのは、デビュー3年目の若手・原優介騎手である。道中は人気のリバティアイランドを見る形で運んで、最後の直線でも離されないように必死に追っている姿も確認できた。自身初となるG1の舞台で冷静な手綱捌きを見せたことで関係者からの評価も上がっただろう。

「勝ち馬の後ろでスムーズな競馬ができました。これだけのメンバーを相手に5着と走れたことで、この先が楽しみになる手応えは掴めました」

 レースを振り返った原騎手も好感触を掴み、G1を前に調教を強化してギリギリまで仕上げた陣営の期待にミシシッピテソーロも応えてくれた。

武豊、C.ルメールさえ「NG」の過去も…関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声の画像2
木幡巧也騎手 撮影:Ruriko.I

「ただ、聞くところによると今回の原騎手への騎乗依頼はレースの1週前に急遽決まったらしいです。デビューから3戦続けて木幡巧也騎手が騎乗していたのですが、オーナーの意向で乗り替わりが決定しました。

阪神JFは登録馬が多く、同日に香港国際競走があった関係で体の空いていたトップクラスのジョッキーも不在。そこで、他場の騎乗予定を切り替えられそうな原騎手に白羽の矢が立ったようですよ」(競馬記者)

 結果的に16番人気で5着と大健闘したのだから、原騎手に対するオーナーからの評価もうなぎ上りとなったはずだ。若手の原騎手にとっても、バックアップしてくれているオーナーの馬で結果を残せたことは大きい。

関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声…

 その一方で、今後の両者の関係を危惧する声も一部の記者から出ていたという。

「どちらかというとワンマンオーナーという感じで、これまで何人もの騎手がNGになった過去もあるんです。今回の乗り替わりにしても、以前より前任者の木幡巧騎手への不満を抱いていたのが理由らしく、ミシシッピテソーロがアルテミスSに出走する時も水面下で乗り替わりの意向を厩舎サイドに伝えていたみたい。

このときは2戦2勝の木幡巧騎手に、これといった落ち度はないということで畠山調教師も何とか説得に成功したのですが、アルテミスSの惨敗で降板を避けられなくなってしまいました」(同)

 過去に吉田隼人騎手や武豊騎手、C.ルメール騎手ですらNGを出したという話もあっただけではなく、調教師との関係でも転厩が日常茶飯事というのだから、現場サイドとしてもオーナーからの「鶴の一声」に戦々恐々としていることだろう。

 好騎乗を見せた原騎手への騎乗依頼が増えると思われるが、彼はまだまだ若手騎手。何がきっかけで逆鱗に触れるかわからないオーナーだけに、先人たちと同じく蜜月関係が突然終了する可能性もありそうだ。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

武豊、C.ルメールさえ「NG」の過去も…関係者を悩ませたオーナーの鶴の一声のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ジャンタルマンタル、NHKマイルC(G1)大本命に急浮上!? 川田将雅「素晴らしいレース」もう1頭の有力お手馬「鞍上未定」の裏事情
  2. 関東のホープが永島まなみ、藤田菜七子ら抑え「史上最多」注目レースV! 東西の名門厩舎からも騎乗依頼、「頼れる男」がいよいよカムバック
  3. 【マイラーズC】2連敗中の川田将雅騎手×セリフォスのコンビ継続に疑問の声?「やっぱりレーンじゃなきゃ」「なぜ藤岡佑介を乗せない?」。一方、逆転を狙うノーマークの穴馬が急浮上!
  4. 【皐月賞】パンサラッサ級「大暴走」でまさかの最下位…「力みが強かった」浜中俊も制御できず、メイショウタバルに抱いたファンの不安
  5. 【皐月賞】メイショウタバル「史上最速」タイムでシンガリ大惨敗…「ゲート入りに手間取った時に」父ゴールドシップの難しさが露呈?
  6. 福永祐一厩舎「G1出走権獲得」に胸中複雑!? 皐月賞トライアル「ハナ差4着」で出走権逃した3日後に転厩決定
  7. J.モレイラ「これからも楽しめる」ハクサンムーン弟が超出世レースを快勝! 7戦5勝「遅れてきた大物」が兄の果たせなかったG1制覇に王手!
  8. 【福島牝馬S(G3)展望】今年「50戦0勝」騎手が本命馬に騎乗!? リバティアイランドに迫った実力を示せるか
  9. 【皐月賞】「無敗の二冠」視野に入る戸崎圭太の悲願は叶うか?近年の挑戦者は1勝3敗の苦戦…リベンジしたい5年前の悪夢
  10. 【皐月賞】戸崎圭太「康太が後押し」ジャスティンミラノ無敗戴冠!「この馬と共にダービー勝って、いい景色を」5年前の“忘れ物”回収へ最高のスタート