
パチスロ「独自のオールボタン式筺体とともに甦った、凄まじすぎる爆裂性」~4号機名機伝説~『マフィアX』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.123】
アニマルかつみの回胴青春時代Vol.123
史上初となる箱型スロットマシン『パチスロパルサー』の登場から40年あまり。時代の流れとともに、様々な技術革新をもってしてパチスロのハードウェアはめまぐるしいまでの進化を遂げた。
ハンドルを握っていればいいだけのパチンコと違ってパチスロは、メダルを投入してレバーを叩いてストップボタンを押して、出玉が増えて下皿にあふれてくると、それを箱に移して…と、なにかと忙しい。もちろん、近頃話題の「スマスロ」は除いての話だが。
とにかくメーカーは、プレイアビリティの向上を念頭にハードウェアの、とりわけ一連の遊技動作にかかわる操作部のアップグレードにつとめてきた。そんな中、30年も昔に時代を先取りしすぎた革新的なシステムで「あっ!!」と言わせたのが、いまはなき孤高のメーカー・タイヨーである。
同社のマシンは長らく、操作性にかなりのクセがある独自の「右レバー筺体」を使用していて、それが大きな特徴というか個性となっていたのだが、1992年にリリースの3-2号機『トライアンフ』でハードウェアを大胆なまでに完全一新。
「リールスタートを含めた一連のプレイ動作を同一線上に配置されたボタンで行う」という斬新きわまりない構造を採用し、各方面に大きなインパクトをもたらした。それは、いまのスマスロどころの騒ぎでなかったと、少なくとも自分は記憶している。
4号機時代に移ると、最初期の2作である『ゴールデンダックⅢ』や『マスターダックⅡ』こそ提携先のオリンピアからOEM供給を受けたものだったが、続く3作目では独自路線に戻り、オールボタン式筐体をまとったマシンがリリースされる。今回ご紹介する『マフィアX』がそれだ。
4号機名機伝説~『マフィアX』編
不穏すぎる機種名もさることながら、絵柄には葬儀の幕を想起させる黒白モノトーンの7、加えてリプレイ絵柄にはピストルを採用するなど、モチーフにちなんだムード作りが徹底されている。
仕様自体は、同社の伝統である至ってスタンダードなAタイプ。スペックは、設定の高低によりレンジが広いものの、全体を通してBRのバランスが取れた連チャン指向の確率設計となっている。
まぁ、しかし…である。現実問題として、そんな本来のスペックなど、あってないようなものであった。3年前の『トライアンフ』の時と同様、ホールに導入された時点でその多くが爆裂化。しかも、その連チャン性能は当時の4号機裏モノの中でも抜きん出たものだったのである。
さながら、禁酒法時代のアメリカを描いた映画でギャングたちが機関銃を乱射するかのごとく凄まじい連チャン性から、そのものずばり「マシンガンVer.」と称されたこの裏モノ。50ゲーム以内の連チャン率は54.9%、さらにいうと連チャンの6割強が10ゲーム以内という、パチスロ裏モノ史上最強ともいえる暴れっぷりだった。
そんな凶暴極まりない性質ゆえに、通常時のベースは大幅カット。実戦上のリプレイ出現率は10分の1、その他の小役も明らかに出現率が低く、投資スピードも激速だった。
ところが、どういうわけかビッグ中の小役カットは見られず、リプレイハズシを駆使することで相当な獲得枚数の上乗せが期待できたというのだから面白い。
非合法な裏モノゆえに、この「マシンガンVer.」以外にも様々なバージョンが存在したのだが、一部地域に存在した「ゴーストVer.」は、とんでもない特徴があった。
連チャン性能は「マシンガンVer.」と比べずいぶんとマイルドだったが、「ゴースト」の名のとおり鉄板リーチ目が、さながら亡霊のようにスカってしまうのである。
オールボタン式筺体のみならず、非合法な手段による爆裂性能までをも復活させ、その不穏すぎる機種名やモチーフに違わぬ暴れっぷりを見せた『マフィアX』。
当時増えつつあった女性客のハートを掴もうとしたのだろうか。メーカーのタイヨーはその後、ポップでファンシーなモチーフのマシンを続々と市場に投入するのだが、それらもことごとく『マフィアX』と同様、「どこかの悪い人たち」の手によって爆裂化させられてしまうのであった。
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