
【東京新聞杯(G3)展望】福永祐一が引退前に一仕事!? 「前走どん詰まり」末脚強烈のアノ馬が断然主役!
2月5日、東京競馬場では東京新聞杯(G3)が行われる。今後のマイル路線を占う上でも重要な一戦を展望していこう。
重賞未勝利ながら強烈な末脚を武器に主役の座を狙うのは、エピファネイア産駒のジャスティンカフェ(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。
昨年の今頃はまだ2勝クラスで勝ちあぐねていたが、昨年3月に2勝クラス、同5月に3勝クラスを連勝し、一気にオープン入りを果たした。
昇級初戦のエプソムC(G3)では、それまでの切れ味鋭い走りが評価され、1番人気に推された。しかし、メンバー最速の上がり時計をマークするも、道中の位置取りが後ろすぎたこともあって、脚を余す形で4着に敗れている。
秋は毎日王冠(G2)から始動。ここでも後方待機策を取り、最後の直線に懸けた。大外を回って、いったんは先頭に躍り出たが、内からサリオスに差し返されての2着。ただし、賞金加算には成功し、陣営は大目標をマイルCS(G1)に定めた。
7番人気で迎えた秋のマイル王決定戦。毎日王冠に続き手綱を取った福永祐一騎手を背にジャスティンカフェは五分のスタートを切ったが、ダッシュがつかず道中は後方のインを追走した。終始内ラチ沿いをロスなく運んで最後の直線を迎えると、抜群の手応えでインを選択。ところが、直線半ばで前が塞がる大きな不利に遭い6着に終わった。
「突き抜けるような手応えだったけど、前の馬がフラついていて…スムーズだったら。もったいなかった」という福永騎手のレース後コメントがすべてを物語っていた。
前走に続き鞍上を託されたのは、引退までカウントダウンに入った福永騎手。1か月後に迫った引退を前に、前走の悔しさを晴らすことができるか。

ナミュール(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)は、阪神JF(G1)と桜花賞(G1)で1番人気に推された現4歳世代の牝馬では屈指の素質馬だ。
しかし、これまで獲得した重賞タイトルは昨年3月のチューリップ賞(G2)のみ。牝馬三冠レースには皆勤したものの、桜花賞10着、オークス(G1)3着、秋華賞(G1)2着と栄冠には手が届かなかった。
G1初制覇の期待を胸に、前走のエリザベス女王杯(G1)では古馬に初挑戦。デアリングタクト、スタニングローズに次ぐ3番人気に支持されたが、重馬場も合わなかったか、勝ったジェラルディーナから0秒7差の5着と期待を裏切る結果に終わった。
今回は桜花賞以来となるマイル戦で仕切り直しの一戦。東京マイルコースはデビュー2戦目の赤松賞(2歳1勝クラス)で快勝しており、コース替わりと一気の距離短縮はプラスとなるだろう。
牡馬と対峙するのはキャリア9戦目で初めて。引き続き横山武史騎手を背に、試金石の一戦を迎える。
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