芸人ヒロシ「今はワクワク」平成最後にポジティブを手に入れた男の「自由」と「勝負」の人生論【特別インタビュー】
ヒロシ:(やや早口で)いじめられっ子が学校にいかなくても授業が受けられるように今はなってるし、学校が嫌いな不良とかも行かなくてもいいってことでしょ!? この前、高校生が先生を挑発した結果、先生が暴力を振るってその動画が出回って……なんてニュースがありましたけど、今はいじめられる生徒だけじゃなくて、先生にとってもストレスが溜まる世の中になっていますよね?
――そ、そうですね(声がどんどん大きく……)
ヒロシ:真面目に勉強したい子が学校に通うのがA案、それ以外の学校に行きたくない子はYouTubeで勉強するのがB案、というように、選択肢を用意した方が生徒も先生もハッピーですよ!そもそも、大学卒業したばかりの22・23歳の人間が、子どもに何を教えられるっていうんですか!?
――学校への「怨念」が次々……。突如フルスロットルになりましたね(笑)。
ヒロシ:つい、心にある不満が噴き出してしまいましたです……。
――全然構いませんが、最後静かに「つい……」とか口にされるのが、いかにもヒロシさんらしい。
無駄を省け、無駄を……。
ヒロシ:でも本音として、現代の教育には無駄が多い。大学行くにも数百万円かかるし、意志をもって学びたい生徒なんてごく僅か。ほとんどが「大卒」っていう就職に役立つ肩書きがほしいだけなんですよ。やりたいことを実現するルートは大学ではないことを知ってほしい。
例えば、大学に通うために毎月40万円かかるなら、昔ならお笑い芸人になりたい人が40万円を持って憧れの芸人に弟子入りするのもひとつです。目標を達成するために、お金と時間の無駄を省いた方がいい人はたくさんいるはずです。
――ヒロシさんの半生を振り返ってみて、無駄を省くべきだったところはありますか?
ヒロシ:無駄だらけですよ……(切実)。大学に行かずもっと早くお笑いの世界に飛び込んでいれば、早くブレイクしていたかもしれないし。
あと、芸人の世界って飲み会がすごく大事なんです。でも、僕はお酒飲めないし、盛り上がれないし苦痛で苦痛で。しかも断ると嫌われるっていう。
馴れ合いやゴマすりが成功の近道という文化にはなじめなかったので、その時代にYouTubeとかインターネット上で発信できるツールがあったら、こんなに悩まずに済んだかもしれないですね。だから、今コミュニケーションとか働き方で悩んでいる人がいるなら、解決策としてインターネットのいろんなサービスを使ってみてほしいです。