
JRAオークス(G1)「異例のローテ(ある意味)」ウィクトーリアが戸崎圭太で一発狙う!?

ウィクトーリア(牝3歳、美浦・小島茂之厩舎)は19日に行われるオークス(G1、芝2400メートル)の最大の惑星かもしれない。これまでの戦歴、今回の”異例のローテ”について探ってみる。
ウィクトーリアは前走のフローラS(G2、芝2000メートル)では直線で徐々に外に持ち出され、戸崎圭太騎手のゴーサインが出ると鋭く伸びて優勝。3番人気ではあったが決してフロックではない。昨年7月、函館の新馬戦(芝1800メートル)を2歳コースレコードで逃げ切り、2着馬に3馬身差をつけた素質馬。母は秋華賞(G1、芝2000メートル)を勝ったブラックエンブレムという良血馬でもある。
2走目として兄のブライトエンブレムが2014年に優勝した札幌2歳S(G3、芝1800メートル)を選択。兄妹による同一レース制覇を狙ったが7着に終わる。秋には赤松賞(500万下、芝1600メートル)に出走したが5着。新馬戦レコードVの勢いは影を潜めてしまったかのようにも思えた。
陣営は札幌2歳Sと赤松賞の敗因を逃げなかったことに求め、年明け初戦の500万下(芝1800メートル)ではC.ルメール騎手に逃げを指示。まんまと2着馬に2馬身差をつけて楽勝した。フローラSでも逃げる予定だったが、出遅れてしまい後ろからの競馬になったものの見事に差し切り。3連勝での牝馬クラシック1冠を目指す。
フローラS後、戸崎騎手は「逃げる作戦でしたが出遅れてしまいました」と語っていたが、オークスの本追い切り後には「前走のような競馬ができれば距離も大丈夫」とコメント。逃げにこだわっていない。フローラSの追い切りは、戸崎騎手が「馬の後ろに入れて確認したい」とのことで前の馬を追いかける併せ馬だった。もしかしたらフローラSではもともと逃げるつもりがなかったのかもしれない。
戸崎騎手はリーディングにこだわる必要のなくなった今年、レースを楽しみながら好調を維持しているように見える。フローラSの1週間後、天皇賞・春(G1、芝3200メートル)ではグローリーヴェイズでフィエールマンとの見ごたえのある一騎打ちを演じた。来週には皐月賞(G1、芝2000メートル)で3着に惜敗したダノンキングリーでの日本ダービー(G1、芝2400メートル)が控えている。
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