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岩田騎手罵倒、突然の現役引退……藤田伸二「公式ウェブサイト」に見る「競馬への未練」は?

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 2015年9月、JRA(日本中央競馬会)に所属し、ダービージョッキーでもある藤田伸二騎手が札幌競馬騎乗をもって引退した。彼の引退からすでに半年が経過している。

 現役時代から「エージェントでリーディング騎手が決まってしまう」現在の中央競馬に不信感を抱いていた藤田。「何が面白いのか? 2、3年前から疑問を抱くようになり、競馬に対するモチベーションが無くなっていました」と引退メッセージでも語っていた。この発言を見る限り、本当に競馬に未練はないように見える。

 ただ、昨年の引退はあまりにも突然で「なぜこのタイミングで」という声が多かったのも事実だ。身を引く数年前からすでに「引退」をほのめかす発言を繰り返していた藤田騎手。しかし、それでも現役を継続していたのはなぜなのか。

「藤田は歴代最多19回の『フェアプレー賞』を受賞するなど、騎乗はいたってクリーン。ある意味、騎手としての”誇り”を強く持っていた男と言えます。騎手への愛着を簡単に捨てきれないのも十分に理解できます」(競馬関係者)

 最近でも、藤田騎手は昨年自殺した後藤浩輝騎手の命日に自身のブログを更新。自殺前、後藤騎手の2度の落馬の原因となった岩田康誠騎手を、名前こそ出さないものの痛烈に批判している。クリーンな競馬への気持ちは人一倍だったのがうかがえる。無論、当時乗っていた強豪馬のヒルノダムールやトランセンドに対しての気持ちもあったのかもしれないが……。

 昨年、史上初めて外国人騎手にJRAの「通年免許」が付与され、C・ルメール騎手とM・デムーロ騎手という、日本でも馴染み深い名手2人が1年中日本で走ることとなった。その後の活躍ぶりはここでわざわざ詳細を説明するまでもない。

 この2人はともに「栗東」、つまりは関西所属の騎手としてレースに臨んでいる。彼らの活躍によって、これまである程度の勝ち星を上げてきた日本人騎手の勝利数が取られている印象は否めない。そしてそれは、藤田騎手も例外ではなかったのではないかと、今さらながら想像してしまう。最終的な引退の理由はそこではなかったのか、と。

 そんな「藤田氏」の競馬への”未練”を垣間見えるものがある。昨年11月よりスタートしている「藤田伸二オフィシャルサイト」というウェブサイトだ。

 ここでは、有料会員登録することで「コラム」を読めたり、直接やり取りができるらしい「Q&Aコーナー」などが設けられているサービスサイト。どことなくホリエモンのメルマガに似た雰囲気だが、まあそこはおいておこう。

 サービスの概要でコラムタイトルなどを見ると「レース回顧」や「過去に乗った名馬の話」など、全体的にやはり競馬がらみのネタが多い。

「競馬に未練はない」という言葉にウソはないのだろう。ただ、藤田氏はやはりどこまでいっても「競馬人」であると実感させられる。少年時代から染み付いたものはなかなか拭えるものではないのだろう。

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