JRA四位洋文、無意味な「騎乗停止」に疑問の声? 引退日に斜行処分も、適用は「引退後」で実質“お咎めなし”……
後味の悪い引退日になってしまった……。
29日、阪神競馬場で行われた5R(3歳未勝利戦)は、1番人気のフライライクバード(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。最後の直線で後続を引き離し、5馬身差で単勝2.0倍の支持に応えた。
その一方、最後の直線でヒヤッとさせてしまったのが、今日で引退を迎えた四位洋文騎手だ。
3番人気のナリタアレスに騎乗していた四位騎手だったが、最後の直線でナリタアレスが急に外側へ逃避。ムチを入れて態勢を立て直したが、今度は急激に内側へ斜行し、メイショウサンガの進路を塞いでしまった。
結局、3着でゴールしたものの、この結果にはネット上の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じ「騎乗停止になったらどうなんの??」「四位、最後にやっちまった??」「引退日なのに」と心配の声が続々……。
この日は新型コロナウイルスの影響で、史上初の無観客競馬が実施されているが、やはり四位騎手のことが気になっているファンは多かったようだ。
レース後は審議のアナウンスがあったものの降着などは発生せず、到達順位通りで確定。ただ、不利を受けたメイショウサンガが2番人気だったこともあってか、一部のファンからは「引退日忖度か」「JRAもさすがに空気読んだのか」と、結果に納得していない声もあった。
結局、四位騎手には「最後の直線コースで、2番ナリタアレスが内側に斜行したため、9番メイショウサンガの進路が狭くなりました」(JRA公式HP)とのことで、3月14日から21日まで8日間の騎乗停止処分が下っている。しかし、四位騎手は本日付で引退となるはずだが……。
「うーん、決裁的には妥当な処分かもしれませんが、果たしてこれが『罰則』と呼べるのかは疑問ですね……。どの道、四位騎手はもうレースでは騎乗しませんし」(競馬記者)
ちなみに1993年には徳吉一己騎手が引退日の1日前に進路妨害で騎乗停止。だが、翌日に引退だったので、結局その1日だけに騎乗停止処分が適用された例がある。
この日、3Rで勝利し「朝イチで勝ててホッとしたよ、本当に感謝」と話していた四位騎手。騎乗最終日に不本意なアクシデントがあったが、事実上の“お咎めなし”としたJRAの決裁には疑問が残るところだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛