JRA山内研二調教師引退! イシノサンデー、ダンツシアトル、シルクプリマドンナなど名馬を送り出した「名伯楽」がラストウィークで勝利を挙げるか

競馬界は春のG1シーズンに向けて徐々に盛り上がりを見せている。
毎年のことだが、春は別れのシーズンでもある。今週末には28年間トップジョッキーとして数多くのG1を制してきた四位洋文騎手が引退を迎える。
同様に定年で引退を迎える調教師が2名いる。山内研二調教師と作田誠二調教師が3月3日付けで引退となり、この2人にとっては今週末がラストウィークとなる。
山内調教師は1974年に騎手としてJRAデビュー。78年に小倉大賞典(G3)で重賞初制覇を飾る。騎手としては通算61勝と、決して活躍できたとは言えない数字であったが、89年に調教師として開業して以降は華々しい戦績を残すことができた。
初G1制覇となったのが95年の宝塚記念だった。勝ち馬はダンツシアトルだが、オールドファンにとっては勝ち馬の名前よりもライスシャワーが競走中止して予後不良となったレースとして印象に残っているだろう。
このほか、四位騎手に初G1をプレゼントした96年の皐月賞馬イシノサンデーや、2000年のオークスではシルクプリマドンナとチアズグレイスで1、2フィニッシュを飾るなど、活躍馬を多数送り出してきた。
ダンツシアトルの宝塚記念は「直線は最内の狭いところをズバッと抜け出した。ダンツシアトルは僕がセリで選んだ馬。米国産で当時から走る!とは思っていたけど、まさかG1を勝つなんて。本当に驚いた」と『スポニチ』の取材で語っており、ライスシャワーの悲劇とともに思い出せるそうだ。
また、ダンツシアトルの7年後に同じく宝塚記念を制したダンツフレームについても「宝塚記念は縁があるレースだったのかな」と語っている。前年のクラシックでは皐月賞でアグネスタキオンの2着、ダービーではジャングルポケットの2着と借敗を重ねてきただけに、待望のG1制覇となった1戦だった。
JRA通算9337戦869勝で、うち重賞は48勝。1996年と2002年には調教師リーディング2位を獲得するなど、輝かしい成績を残してきた。また、交流重賞での勝ち星も多く、ダービーグランプリを2勝、東京大賞典(G1)を1勝するなど、こちらでも好成績を残している。
約40年にわたる調教師生活の中で、開業年こそ10勝に終わったが、それ以降毎年20勝前後の勝ち鞍を挙げ、2000年には40勝、2002年には49勝と40勝台の勝ち星を挙げた年もあるなど、コンスタントに勝ち鞍を積み重ねてきた。まさに「名伯楽」の称号にふさわしい活躍だった。
今年は1勝2着10回と惜しいレースが続いていたが、それも今週で最後となる。ラストウィークは29日の阪神のメインレース、仁川S(OP)にアポロテネシーとビスカリアの2頭出しで挑む。アポロテネシーは人気の一角を占めると見られており、山内調教師に最後の勝利をプレゼントできるか。
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