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JRA中山記念(G2)「引退」マルターズアポジー最後の逃亡劇! 盟友・武士沢友治と2年前の再現狙う

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 1日(日)に中山競馬場で行われる中山記念(G2)は、9頭立てながらG1馬5頭が集結するなど、今年も好メンバーが揃った。

 香港G1・2勝のウインブライトや統一マイル王インディチャンプ、エリザベス女王杯(G1)を勝ったラッキーライラック、オークス馬ソウルスターリングなどに注目が集まるなか、この1戦で主導権を握ると見られているのが、逃げ馬マルターズアポジー(牡8歳、美浦・堀井雅広厩舎)だ。

 デビューから逃げ一辺倒だったマルターズアポジー。自身が得意とするスタイルを貫き、多くのファンを獲得していたが、今年で8歳。寄る年波には勝てないと判断したのだろう。陣営は中山記念での現役引退を発表。「生粋の逃げ馬」もターフから去ることになった。

「逃げて重賞3勝をあげたマルターズアポジーですが、ここ最近は最後まで脚がもたず、最後の直線で失速する姿が目立ちました。昨年はエルムS(G3)でダートに挑戦してみたり、スプリンターズS(G1)に出走して短距離に活路を見出そうとしたり、試行錯誤を続けていましたが、どれも不発。ついに一線を退くことを決めたみたいですね。

 ラストランとなる中山記念は2年前に3着に入っています。このときは最後の直線でも粘りを見せて、勝ち馬ウインブライト、2着のアエロリットとはタイム差ナシと見事な走りを披露してくれました。あのときの再現を期待したいですね」(競馬誌ライター)

 中山記念では武士沢友治騎手が鞍上に復帰。このコンビで重賞3勝すべてをあげているが、いずれも4番人気以下と、いい意味で期待を裏切ってきた。現時点でマルターズアポジーは『netkeiba.com』の予想単勝オッズで70.1倍の7番人気だ。『勝利までは届かずとも馬券圏内ならば……』、と考える穴党もいることだろう。

 現役最後の舞台を迎えるマルターズアポジー。ここでも気風の良い逃げっぷりを見せてもらいたい。

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