
JRA「買い時」阪急杯(G3)マイスタイル急上昇!? 前走13着大敗が「気にならない」理由
3月1日(日)に阪神競馬場で行われる阪急杯(G3)は、高松宮記念(G1)へ向けての重要なステップレースだ。だが、近10年の阪急杯のデータからは、奇妙な傾向が見えてくる。
前走で掲示板に載った馬(5着以内)の阪急杯における成績は【4・7・4・53】なのに対し、6着以下に敗れていた馬は【6・3・6・79】。前走で掲示板を外した馬が巻き返したケースが目立つのだ。
そして、二桁着順で敗れていた馬も【3・2・3・51】と5連対している。昨年の覇者スマートオーディンは京都金杯(G3)で10着から、2年前の覇者ダイアナヘイローはシルクロードS(G3)で16着から、2014年の覇者コパノリチャードは阪神C(G2)で10着からそれぞれ巻き返して、この阪急杯を制している。
穴党のファンなら、こうしたデータは既に頭に入っているに違いない。この傾向を踏まえて、こんな話をする記者もいる。
「今年の阪急杯は、マイスタイル(牡6歳、栗東・昆貢厩舎)が要注意だね」
マイスタイルの前走は阪神Cで13着。函館記念(G3)で逃げ切り勝ちを決めた後、短距離路線に転向し、スワンS(G2)で3着、続くマイルCS(G1)でも4着と好走し、阪神Cでは単勝オッズ4.7倍で2番人気に支持された。それだけに、この13着という結果にがっかりした人は少なくないだろう。
『netkeiba.com』の予想単勝オッズは7.9倍で4番人気。やはり前走での13着という結果は評価を下げざるを得ないだろう。だが、前走の大敗から巻き返しての勝利が多い阪急杯では、この「7.9倍」「4番人気」という数字も不気味なものに思えてくる。
前走の阪神Cでは最後の直線で前が空いたが、そこから伸びなかった。だが特に大きな問題はなかったようで、先月19日(日)から栗東の坂路で時計が出ている。2週前の12日(水)にはCWでラスト1F11秒9、そして先週の19日(水)も同じCWで12秒4をマーク。順調に仕上がっている様子である。
マイスタイルが昨年の函館記念を勝った際、そして2走前のマイルCSで4着に入った際はいずれも逃げて粘り込む競馬だった。マイルCSの直後、鞍上の田中勝春騎手は「どんな競馬でもできる馬だから行っても構わないと思った」と語っている。
もしマイスタイルがハナに立つ展開となった場合、開幕週だけに面白い結果が待っているかもしれない。
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