武豊「世界レベルでやれる馬」海外重賞ウイナーと再コンビ決定! 気になる「主戦」川田将雅の動向は?
韓国のソウル競馬場で10日に開催されたコリアスプリント(G3)を、4馬身差で快勝したリメイク(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)。次走に予定している11月3日のJBCスプリント(G1)では、武豊騎手と再コンビを結成することが分かった。
武豊騎手が前回リメイクに騎乗したドバイゴールデンシャヒーン(G1)では、勝ち馬から1馬身3/4差の5着に健闘。レース後のレジェンドは「世界レベルでやれる馬」と話すなど、勝てこそしなかったもののポテンシャルの高さに称賛していた。
ただ、レースではスタートで出遅れてしまっており、最後方付近からの競馬を余儀なくされたのは悔やまれるところ。実際にレース後、リメイクを管理する新谷調教師は「ゲートの出遅れが響いた」「今回初めて出遅れたので、調整していかないと」と話すなど、スタートのロスを相当悔いていた様子だった。
ちなみにリメイクは帰国後のレースではゲートをほぼ五分に出ていることから、これまでのキャリアで出遅れたのは武豊騎手と臨んだドバイだけとなっている。レジェンドにとってもJBCスプリントでは、まずスムーズにスタートを決めたいところだ。
気になる「主戦」川田将雅騎手の動向は?
その一方で、今回の乗り替わりで気になるのは、リメイクの主戦・川田将雅騎手の動向だ。
昨年まで9戦中5戦で手綱を取るなど、元々は福永祐一元騎手(現調教師)のお手馬であったリメイク。福永師の騎手生活最後の騎乗馬となったのも本馬だ。ただ同師が騎手を引退したことで、3月のドバイゴールデンシャヒーンでは武豊騎手を新パートナーに迎えると、世界の強豪を相手に5着と健闘した。
帰国後は福永元騎手を以前から慕っており、「福永イズム」の継承者でもある川田騎手に手綱が託されることとなる。初戦のプロキオンS(G3)こそ2着に敗れたが、続くクラスターC(G3)とコリアスプリントを連勝。陣営の期待に応えていたが、今回もコンビ続投とはならなかった。
「今年のJBCスプリントには川田騎手のもう1頭のお手馬であり、一昨年の同レース覇者でもあるレッドルゼルも出走を予定しています。また翌4日に米国で開催されるブリーダーズCクラシック(G1)に、今年のドバイワールドC(G1)を制したウシュバテソーロとのコンビで遠征することが濃厚です」(競馬誌ライター)
いずれにせよ川田騎手の他馬との兼ね合いの関係で、リメイクの手綱は再びレジェンドの元にやってきたものと思われる。春にコンビを組んだときよりもリメイクは一層力を増していると思われるだけに、今回は初G1のタイトルを手にするチャンスだろう。
川田騎手には他にもお手馬がいるだけに、結果次第では武豊騎手がリメイクの新・主戦となる可能性もある。果たして、どのような手綱さばきを見せてくれるだろうか。
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