JRA中山記念「春秋マイル王」インディチャンプ、3年前「香港マイル凡走→中山記念1着」近親ネオリアリズムの再現なるか

3月1日(日)に注目の中山記念(G2)が行われる。毎年のように豪華な顔ぶれになるが、今年も5頭のG1馬がスタンバイ。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。
注目は昨年の“春秋マイル王”インディチャンプ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)。前走は、マイルCS(G1)を快勝後に香港マイル(G1)に挑戦。スタートで立ち遅れると、道中は後方のインで待機。直線では前が開かず脚を余す形で7着に敗れた。
2019年最後のレースを不本意な形で終えたこともあり、今年の始動戦では無様な姿は見せられないところ。1週前の坂路ではスピード感あふれる動きを見せており、陣営も万全の状態で臨むだろう。
さて、今回上位人気が予想される5頭のうちダノンキングリーを除く4頭が昨年12月の香港国際競走からの出走。過去10年で前年12月の香港から中山記念に出走してきた馬は5頭を数えるが、その成績は「1-0-1-3」と今一つだ。
馬券圏外の3頭は2000mの香港カップからが2頭(6着、6着)、2400mの香港ヴァーズからが1頭(7着)と、距離短縮組は中山記念で苦戦している。一方で馬券圏内の2頭はどちらも香港マイルからの距離延長組。インディチャンプにとっては心強いデータとなっている。
過去10年の香港帰りで唯一、中山記念を制したのが2017年のネオリアリズム。同馬はインディチャンプの母の弟なので近親にあたる。同年のネオリアリズムは香港マイル9着からの参戦で、中山記念では3番人気に推されていた。G1馬4頭がそろった一戦だったが、当時G1未勝利のネオリアリズムが大物食いを果たす結果に終わった。
2頭の香港マイルまでの実績は違うが、インディチャンプも香港マイルで7着に終わっており、ネオリアリズムとイメージは重なる。同じ「香港マイル凡走→中山記念1着」という道をたどれるだろうか。
一方、上位人気になることが確実だが、2つの不安要素がある。1つは中山競馬場、そしてコーナー4つの競馬が未経験という点だ。
しかしインディチャンプは“場所見知り”をしないタイプ。国内の競馬場で初お目見えのレースは新馬戦を含めて、これまで4戦4勝。初めての環境でも高いパフォーマンスを見せ結果も残しており、先行できる脚質からもコーナー4つの競馬は難なくこなすだろう。
むしろ疑問視されるのは1ハロン伸びる点だ。
1800m戦は過去2戦して3着2回。3歳時の毎日杯(G3)は2か月の休み明け、そして昨秋の毎日王冠(G2)は4か月の休み明け。叩き良化型なのは間違いなく、今回は約3か月の休み明けに加え、勝ち鞍がない1800m戦だけに、とりこぼす可能性も十分ある。
中山記念の後だが、インディチャンプ陣営は香港で行われるチャンピオンズマイル(G1)への出走を視野に入れているとみられる。ただし新型コロナウイルスによる国内外の情勢次第では国内に専念する可能性もある。安田記念(G1)までは間隔が空きすぎるため、香港遠征を諦めざるを得ない場合は、大阪杯(G1)出走という目も出てくるだろう。
そのためには中山記念を快勝し、距離にメドを立てておく必要がある。香港、大阪杯のどちらに向かうにしても、強豪がそろったここでしっかり実力を示しておきたいところだ。
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