JRAダイアトニック「超抜時計」に陣営しびれた! ベスト距離で北村友一負けられない!?

3月1日、日曜阪神のメインレースは第64回阪急杯(G3)が開催。1着馬には春のスプリントチャンプを決める高松宮記念(G1)の優先出走権が与えられる。昨年はミスターメロディが阪急杯7着から高松宮記念を優勝したように関連性は強い。
最有力と目されるのはダイアトニック(牡5、栗東・安田隆行厩舎)だろう。前走の京都金杯(G3)はサウンドキアラの2着に敗れたが、好スタートを下げて後手に回った北村友一騎手に対し、好位をロスなく立ち回った松山弘平騎手の巧さが目立つ内容だった。サウンドキアラは次走の京都牝馬S(G3)を8枠17番の大外枠から楽勝した実力馬でもある。これなら不覚を取った相手を褒めるべきといえそうだ。
また、ダイアトニックが京都金杯の直線で大きく外へよれてしまった原因が、デビュー最高体重となる12キロ増の馬体にあった可能性も否めない。
20日の1週前追い切りは、栗東の坂路で4F50秒4~1F11秒7をマークした。ラストだけ追われたにもかかわらず、全体時計、ラスト1Fともにこの日の最速となる超抜時計だ。これには管理する安田隆行調教師も「ちょっと太め残りだったのでビシッとやったんですが、抜群の動き。しびれましたね。完璧です」と状態の良さに自信を隠さない。
ダイアトニックの父は最強スプリンターの呼び声高いあの「世界のロードカナロア」。それだけに、マイルから1F短縮されるのは好材料となる。これについては「今回はベストの1400m 。さらにいいパフォーマンスを見せてくれるでしょう」と陣営のお墨付き。
【5.1.0.0】ダイアトニックの芝1400m戦の成績だ。5勝の中には安田記念とフェブラリーSを勝利し、芝ダート両G1制覇を達成したモズアスコットを破ったスワンS(G2)も含まれる。芝1600mの成績が【1.2.1.3】であることからも、同馬の適性は1400mがベストであることに疑いはない。
鞍上の北村友騎手は、2020年初勝利までに54連敗という不名誉な記録を残したが、連敗がストップした翌日の京都記念(G2)をクロノジェネシスで勝利。初勝利の翌日に早速、今年重賞初勝利を決め、復調急だ。
ダイアトニックがスワンSで初重賞勝ちをしたときの鞍上はC.スミヨン騎手だった。今度は自身の手腕で2勝目をプレゼントするためにも、北村友騎手にかかる期待は非常に大きいといえるだろう。
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