JRA・M.デムーロ「お年玉」喪失……中山金杯(G3)棚ぼた勝利もトリオンフ引退

23日付けでトリオンフ(セ6、栗東・須貝尚介厩舎)の競走馬登録の抹消が発表された。
トリオンフは気性難から3歳春に去勢、その後安定した結果を出し3連勝で小倉大賞典(G3)を制覇。その後、1番人気に支持された小倉記念(G3)で重賞2勝目を飾った。
しかし、順風満帆な競走馬生活に思われた矢先、屈腱炎を発症し長期休養を余儀なくされた。
その後、2019年チャレンジC(G3)で約1年4か月ぶりの復帰がかなった。
久々の出走で馬体重+18kgの550kg、まだ完璧に仕上がっていないと思われ8番人気だった。しかし、レースでは逃げ粘り、アタマ差の2着と大健闘。続く2020年中山金杯(G3)では騎乗予定の三浦皇成騎手が落馬負傷により、急遽M.デムーロ騎手に乗り替わりとなったが、ハンデ頭の斤量58kg、騎手の乗り替わりをものともせず重賞3勝目。完全復活を印象付けた。
次走は中山記念(G2)を目標に調整されていたが、突然の引退発表となった。今後は生まれ故郷の北海道虻田郡洞爺湖町レイクヴィラファームで乗馬になる予定。どうか幸せな余生を送ってほしい。
今回のトリオンフ引退発表でがっかりなのがM.デムーロ騎手だ。中山金杯は棚ぼたで勝利、2020年好調なスタートとなった。『ミルコがこの馬の良さを引き出してくれた』(須貝調教師)とコメントがあり、新しい相棒の獲得のおまけつきと思われた。これをきっかけに開幕週で4勝の固め打ち。C.ルメール騎手が不在の間も、日本で新年から騎乗した甲斐がありお年玉ゲットとなった。これで昨年の東京大賞典(G1)勝利から流れが向いてきたかと思われた。
しかし好調はここまで……。それ以降、1番人気に4度推されるも、1度も勝てず2週続けて0勝と悪い流れが続いている。そんな中、飛び込んできたトリオンフ引退の発表。
実はM.デムーロ騎手にとってトリオンフにがっかりさせられたのは初めてではない。
2017年11月良血馬エアウィンザーで挑んだ1000万下の条件戦で、C.デムーロ騎手騎乗のトリオンフに敗れ2着となっている。さらにエアウィンザーの次走はC.デムーロに乗り替わりとなってしまった(その後M.デムーロ騎手に戻った)。
2020年はまだ始まったばかり。イマイチ波に乗れない『ついてない男』M.デムーロ騎手の再浮上に期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- “反則スレスレ”の強烈タックルに泣いた「暴君」オルフェーヴル、弾き返した「不沈艦」ゴールドシップ。約10年の時を経てオールカマー(G2)で激突する「因縁」の名馬の血
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 武豊が「告白」キタサンブラックによる宝塚記念(G1)の歴史的大敗劇で「何」があったのか……騒動が去った今だからこそ語られた「真相」<1>
- JRAジャパンC池添「ブチ切れ騒動」から6年。歴代最強牝馬アーモンドアイが「疑惑」の決着を経て挑戦する意義

















