JRA「史上初の快挙」新人・泉谷楓真がデビュー戦で同着勝利! 本田師「競馬界を背負っていくスター騎手のひとりに」
戦後初の無観客競馬2日目の開催となった3月1日、2020年にデビューを迎えた新人騎手4人のうちの1人、泉谷楓真(いずみや ふうま)騎手が、デビュー戦となった阪神1Rを6番人気メイショウヒバリで勝利した。デビュー戦での勝利は、11年の嶋田純次騎手以来となる史上46人目(JRA移籍後初勝利を含む)の快挙。また、1着同着での達成は史上初。
レースでは、好スタートではなかったものの、果敢にハナを奪うと直線残り200mでは後続を突き放す勢い。ゴール直前で外から国分恭介騎手の13番人気テイエムレビューが追い上げて来たところでゴール。勝敗は写真判定へと持ち越されたが、結果は1着同着となった。
デビュー戦でいきなり勝利をつかんだルーキーは「緊張はしませんでした。ゲートが開いて少し慌ててうまく乗れませんでしたが、馬が強かったです。これから努力して一流の騎手になれるように頑張ります。日々、精進しますので、応援よろしくお願いします」と初々しい表情で振り返るとともに、乗せてくれたオーナー、調教師への感謝も忘れなかった。
華々しいデビューを飾ったが、無観客競馬のため、残念ながらファンの声援はない。そんななか、勝利セレモニーで初勝利のプラカードを掲げてくれたのは1着同着の国分恭介騎手だった。多くの関係者が見つめるウィナーズサークルでの先輩騎手からの粋な計らいだ。
1着となったメイショウヒバリを管理する師匠の本田優調教師は「スタートで少しあおった以外は合格点。競馬界を背負っていくスタージョッキーのひとりになってほしい」と愛弟子の初勝利を祝った。また、メイショウヒバリの松本好雄オーナーも「すごい。素晴らしい。持ってるね」と感動しつつ、泉谷騎手と握手を交わした。
今年デビューした4人のうち3人が美浦に所属したが、泉谷騎手はただ1人の栗東所属となる。デビューにあたり「人や馬の邪魔をしないように。その中で勝てるように、一つでも上の着順を目指したいです」と意気込んだ中で最高の結果を出せたのは大きな自信となったに違いない。リーディング上位を目標に掲げる18歳の若武者はこれからの飛躍を誓った。
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