
JRA弥生賞「雨」ならパンサラッサに一発! 矢作調教師「道悪はいい」前回2.5秒の大差勝ち
8日(日)に開催される弥生賞ディープインパクト記念(G2/以下、弥生賞)。昨年のホープフルS(G1)で3着だったワーケア、O.マーフィー騎手がその素質を認めたサトノフラッグ、さらに札幌2歳S(G3)を勝ったブラックホールなどが出走を予定している。
クラシックに向けて素質馬たちがしのぎを削ると見られているなか、当日の天気予報は生憎の雨。馬場が荒れることも予想され、もしそうなれば期待感が高まるのが、パンサラッサ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
これまで6戦して[1-1-0-4]。ホープフルS(G1)ではハナを奪い、果敢に逃げると粘りを見せたものの6着だった。これまで平凡な走りに終止しているように思えるが、キャリアで唯一あげている京都競馬場での勝利が重要。そのレース当日は、台風19号が接近したため、京都は競馬の開催が危ぶまれたほどの悪天候。馬場が稀に見る不良馬場となっていたからだ。
坂井瑠星騎手を背に、パンサラッサは雨水を多く含み重くなった芝を物ともせず、好スタートで決めて、2番手につける。そのまま逃げる馬を見る形で進むと、残り800mで並びかけ、最後の直線の入り口ではトップに立った。それからも加速を続けたパンサラッサは、後続をどんどん突き放してゴール。2着に2.5秒差をつけての大差勝ちを飾っている。
「矢作調教師も『道悪はいいとは思っていたけどね』と語り、その大差勝ちをにこやかに振り返っていましたね。この未勝利戦以降、渋った馬場での競馬はありませんが、時計が掛かりそうな馬場への出走を重ね、道悪巧者に磨きをかけていた感もあります。
弥生賞は脚質的には先行馬が強く、ゴール前には2度も急坂を超えるのでタフさも要求される1戦です。ここでダメ押し的に雨が降って馬場が渋ってくれれば、パンサラッサ陣営としてもチャンスが生まれると考えているでしょうね」(競馬誌ライター)
安藤助手も切れのある脚を持つタイプではないため、「この時期の中山は合っている。先行力があって簡単には止まらない」と期待をかけていた。
昨年の弥生賞は雨中決戦となったが、勝利したのは8番人気のメイショウテンゲン。そして1~3番人気の馬は軒並み馬券圏外に沈み、3連単で457,370円と配当金が高騰している。
昨年同様、悪天候の中で開催されそうな弥生賞で、パンサラッサが天を味方につけて躍動する!? 荒れる決着を期待したい。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは