JRA競馬界の「笑わない男」川田将雅は、なぜ「笑わない」のか。WASJでの笑顔のない喜びが紐解かれる

昨年、自己最高の152勝を挙げるも、リーディングジョッキー獲得は惜しくもC.ルメール騎手に阻まれた川田将雅騎手。JRA機関紙『優駿』3月号にて独占インタビューに応えている。
川田騎手といえば勝利ジョッキーインタビューでも、喜びを前面に出さず、受け答えもあっさりしている。競馬界の「笑わない男」としても有名だ。
インタビューで「自身の生い立ちは、佐賀競馬に携わる一家で育ち、無口で厳しい父とはほとんどしゃべったことがない」と話しており、厳格な父親の仕事に打ち込む姿勢が今の川田騎手に大きく影響していると思われる。
レース後のインタビューについて「騎乗馬がレースに出走するまでに多くのスタッフの努力があり、簡単に自分が馬について発言すべきでない」と語っている。しかし、表には出ないが、騎乗して感じたことは厩舎スタッフ、オーナーサイドにフィードバックしているそうだ。
自身の競馬観について、「ジョッキーとして責任のある仕事を任されており、自分は馬の上にいるだけで、勝ったのは馬」とストイックな姿勢が感じ取れる。自分が喜ばないのは育ちにあると語る川田騎手。これが笑わない所以なのだろう。
今年はデビュー17年目のシーズン。若手からベテランの域に入り始め、昨年からメディア対応への意識が変わったという。自分の発言は、日本人騎手を代表していることを意識するようになったと語っている。
昨年のワールドオールスタージョッキーシリーズで優勝した時、「いつものレースでは勝っても仕事を終えることでホッとするばかりですけど、今回は個人的なことなのでこんな顔してますけど、すごく喜んでます。何より今こう隣でC.ルメールを見下ろせているというのは気持ちがいいです」と冗談交じりのコメントで話題となった。
今、改めてこの発言を見ると、競馬に対する姿勢、本当に喜んでいるというのが汲み取れる。そして世界の名ジョッキーを差し置いて優勝したため、日本人ジョッキー代表という気持ちもあったのだろう。川田騎手が見せた新しい一面は、メディア対応への意識の変化がよく表れたシーンだ。
今年はこれまでに47勝を挙げリーディング1位、さらに重賞3勝と絶好調。ライバルのルメール騎手に11勝差をつけ、念願のリーディング獲得へ好発進している。この調子でいけば、今後はさらにインタビューを受ける機会は増えそうだ。
今年は日本トップジョッキー川田騎手のインタビューでの発言に注目したい。
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