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JRAフラワーC(G3)「早熟血統?」2戦2勝ミアマンテに立ちはだかる「3勝目の壁」

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 今週の中央競馬は金曜日から3日間開催で3つの重賞が組まれている。20日(金)には3歳牝馬によるフラワーC(G3)が中山競馬場の芝1800mを舞台に行われる。

 上位人気の一角を占めるのが2戦2勝で臨むシーズンズギフトとミアマンテ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。1986年以降、デビュー2戦2勝でフラワーCに臨んだ馬は9頭いるが、その成績は「4-1-3-1」。2戦という浅いキャリアながら、高い確率(複勝率88.9%)で馬券に絡んでいる。

 今回取り上げたいのはミアマンテの方だ。デビューは昨年9月の中山芝マイル戦。単勝1.8倍の断然1番人気に支持されるなか、道中中団を進むと直線で豪脚を発揮し、見事な差し切り勝ち。最後は2着に3馬身差をつける完勝だった。

 続く2戦目は11月に東京芝マイルで行われたベゴニア賞(1勝クラス)。7頭立ての少頭数だったが、ここでも1番人気に推されると、道中最後方から上がり最速の足を繰り出し、再び差し切り勝ちを収めた。2着に破ったジュンライトボルトはその後、朝日杯フューチュリティS(G1)で6着に入っており、相手関係も決して軽いわけではなかった。

 ミアマンテは、そのベゴニア賞以来、4か月ぶりの実戦復帰。デビューから無傷の3連勝を狙うが、この血統には「3勝目の壁」が存在する。

 ミアマンテにはJRAで走った姉が3頭いる。そのうち2頭は2勝で引退。そして現役の1頭は2勝目を挙げたあと、足踏み状態で今に至る。

 2016年にデビューした半姉ミスエルテ(父フランケル)は、2歳時に新馬戦、ファンタジーSを連勝。3連勝を狙って、あえて朝日杯フューチュリティSに挑戦した。牡馬相手に1番人気に支持されたミスエルテだったが、末脚は不発に終わり4着に敗退。その後、3歳春には桜花賞、NHKマイルCのマイルG1に挑戦するも掲示板に載れず。その後も重賞路線を歩んだが連戦連敗。4歳夏以降は当時の1000万下に降級し、3走したがここでも掲示板にすら載れなかった。デビュー2連勝後は結局10連敗で競走生活を終えた。

 父がハーツクライに替わった半姉ミカリーニョはデビュー2戦目となる2歳秋の未勝利戦で初勝利を飾った。3歳夏には、デビュー6戦目の500万下(現1勝クラス)で2勝目を挙げたが、その後は3勝目を手にすることなく、4連敗で4歳秋に登録抹消、そのまま繁殖入りした。

 ミアマンテの1歳上で今も現役の4歳馬ミディオーサ(父ディープインパクト)は、2歳夏のデビュー2戦目の未勝利戦で勝ち上がった。デビュー6戦目となった昨秋の1勝クラスで2勝目を挙げたが、その後は2勝クラスで2戦して5着と12着。姉2頭と同じく3勝目の壁にぶち当たっている。ミディオーサは、まだ4歳なので近い将来に3勝目を手にする可能性があるが、この血統は総じて「早熟」タイプに出易いのだろう。

 果たして妹のミアマンテは、姉3頭が手にしていない待望の「3勝目」を挙げることはできるのだろうか。それともその壁に跳ね返されてしまうのか。4か月ぶりのレースでその成長力が問われそうだ。

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