
JRA桜花賞・オークスにつながるフラワーC(G3)、「母の父」から馬券攻略のヒントを発見!
20日(金)に中山メインで行われるフラワーC(G3)。桜花賞(G1)への優先出走権こそないが、ここを勝って賞金を加算すれば、桜花賞、そしてオークスへとつながる重要な一戦だ。
中山芝1800mというトリッキーなコースで行われるレース。その「攻略法」を血統面から探ってみた。
まず過去10年の種牡馬別成績を見ると、3連勝中のディープインパクト産駒を筆頭に、サンデーサイレンス(SS)系種牡馬が7勝を挙げている。過去3年で3着以内に入った9頭のうち、実に7頭がSS系だった。
そして、今回注目したのが「母父」の血統だ。母の父がサンデーサイレンス系の馬は過去10年で「0-3-2-33」。勝ち馬は1頭も出ておらず、複勝率も13.2%と苦戦している。
今年は出走14頭のうち3頭が母父SS系。そのうちの2頭、レッドルレーヴとシーズンズギフトは上位人気が予想される有力馬だ。
一方、フラワーCと相性がいい母父血統も挙げておきたい。それは、サンデーサイレンスと同じヘイルトゥリーズンの流れをくむロベルト系だ。ロベルトは、ブライアンズタイムやリアルシャダイなど日本でもお馴染みの種牡馬を輩出した名種牡馬。最近ではシンボリクリスエスが父系、母系の両方で芝、ダート問わず活躍馬を出すなど、ロベルト系は日本でも一大系統となっている。
フラワーCにおいて、母父ロベルト系の過去10年の成績は「3-1-1-6」。勝率27.3%、複勝率は45.5%という特筆すべき数字を残している。
今年のフラワーC出走馬に母父がロベルト系の馬はただ1頭。母父にブライアンズタイムを持つナリノクリスティー(牝3歳、美浦・上原博之厩舎)だ。
ナリノクリスティーは昨年10月、東京芝1600mの新馬戦でデビュー。平均ペースで逃げ、僅差の4着に粘った。3か月の休養を経て、2走前は中山のダート1800mに出走。ここで勝ち上がると、前走は今回と同じ舞台、中山の芝1800mで行われたデイジー賞(1勝クラス)に出走。5番人気に甘んじたが、ウインマイティーの2着に好走した。
ナリノクリスティーは芝コースでは未勝利ということもあり、フラワーCでも人気にはならないだろう。『netkeiba.com』の予想オッズでも単勝40倍台を示している。
鞍上の石川裕紀人騎手の継続騎乗もプラスに働きそうだ。石川騎手はこれまで重賞を3勝しているが、すべて芝の1800m戦で挙げたもの。ちょうど1年前には、フラワーCと同じ舞台で行われたスプリングS(G2)を10番人気エメラルファイトで優勝している。
過去10年の母父血統の傾向から、今年のフラワーCは人気馬2頭が沈み、伏兵ナリノクリスティーが激走する。そんなシーンは見られるだろうか。
PICK UP
Ranking
17:30更新JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA G1未勝利騎手の「匂わせ」発言がプチ炎上!? 「もはやトップとかG1への憧れはそんなにない」ファンから批判に晒された騎乗スタンスの真意とは
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「致命的な不利」に武豊が検量室で怒り爆発!? 後のダービー馬を襲った「痛恨」アクシデント
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 2度の屈腱炎を克服した「不屈」の実力馬がいよいよ復帰! ナリタブライアンの「同期」はG1制覇、鳴尾記念勝利ヨーホーレイクに続けるか