JRA「後味の悪さが残った」クリノガウディー高松宮記念(G1)降着はミッキーアイルのマイルCS(G1)と違いがあったのか
29日、日曜中京で行われた高松宮記念(G1)は史上初の無観客G1で開催された。1位入線したクリノガウディーは直線で内側に斜行したことにより4位降着となり、2位入線のモズスーパーフレアが繰り上がりの優勝となった。
クリノガウディーに騎乗した和田竜二騎手には4月11日から19日まで9日間の騎乗停止の処分が下された。
G1レースで1位入線した馬に降着処分が下されたのは2010年のジャパンC(G1)でブエナビスタがローズキングダムの走行を妨害したとして2着降着となって以来のことだった。
2012年までは「走行妨害が、被害馬の『競走能力の発揮に重大な影響を与えた』と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着」とされていたため、この件については、ブエナビスタの強さが目立ったこともあり、採決の結果に賛否両論が分かれることになった。
そういった背景もあったのか、「その走行妨害がなければ被害馬が『加害馬に先着していた』と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着」とルールが改正されたのが2013年からである。
そして、今年の高松宮記念で採決の対象となったのは、直線で内側に斜行した4着クリノガウディー、直接被害を受けた3着ダイアトニック、その内側にいた1着モズスーパーフレアだった。2着グランアレグリアは被害に遭っていない。
『加害馬に先着していた』ことを考慮すると、仮にも1位入線したクリノガウディーが、被害を受けなかった3位入線のグランアレグリアより後ろの4着に降着となったことには賛否が分かれることになった。
「高松宮記念は4着までタイム差がなかったように、かなりの接戦でした。4位入線したダイアトニックも手応えは十分に残っており、不利がなければ勝っていた可能性は十分に考えられる内容でした。
また、審議の対象となった馬の着順が入れ替わることはともかく、被害のなかったグランアレグリアよりも1位入線したクリノガウディーが後ろの着順となったことには、違和感を覚えたファンも少なからずいたようです」(競馬記者)
そこで思い出されるのが、ルール改正後の裁決基準について議論された16年のマイルCS(G1)である。直線でミッキーアイルが外側に斜行したため、4頭の進路が狭くなったが、影響がなくとも先着したと認めなかったため、到達順位通りの確定となった。
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