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JRA福永祐一「4コーナーまではバッチリ」高松宮記念(G1)1番人気タワーオブロンドンはなぜ凡走したのか?

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JRA福永祐一「4コーナーまではバッチリ」高松宮記念(G1)タワーオブロンドンはなぜ凡走したのか?の画像1 29日、日曜中京メインレースは高松宮記念(G1)が行われ、和田竜二騎手の15番人気クリノガウディーが抜け出して1位入線するも、直線で急激に内へ斜行したことにより4着に降着。2位入線した松若風馬騎手の9番人気モズスーパーフレアが繰り上がって1着となった。

 1番人気に支持された福永祐一騎手のタワーオブロンドンは12着と惨敗を喫した。

「4コーナーまではバッチリで、満を持して追い出したけど、後肢が流れて手応えほど伸びなかった」福永騎手はパートナーの凡走に首をかしげた。

 当初はL.ヒューイットソン騎手が騎乗予定となっていたが、ドバイ国際競走の開催が不鮮明な状況となった。そのため、ドバイで騎乗予定だったミスターメロディの騎乗を見送った福永騎手に白羽の矢が立った。

「このような有力馬の依頼をいただいてありがたいです。しっかりいい結果に導けるように努めたい」と意気込みを語った福永騎手にとっても残念な結果となってしまった。

 土曜からの雨の影響で芝の状態は重に悪化。不安の予兆はすでにあったかもしれない。中京8Rでサドキンザンに騎乗して落馬。4コーナーで後肢を滑らせたことによるものだが、奇しくもこれはタワーオブロンドンの敗因と同じだった。藤沢和雄調教師は「こんな馬場で滑っていたね。また改めて」と馬場に敗因を求めている。

 逃げたモズスーパーフレアが前半3Fで刻んだラップは34.2のスロー。道中はダノンスマッシュを前に見る形で中団からの競馬。直線に入っていざ追い出すといつものような鋭い末脚は鳴りを潜め、後方にいた馬にまで交わされてしまった。

 昨年のスプリンターズS(G1)を制したときとは別馬のような凡走だったといえる。

「タワーオブロンドンは、これまでC.ルメール騎手やD.レーン騎手が結果を出していた馬ですが、福永騎手も直線までは作戦通りに乗れていたと思います。伸びなかった理由として考えられるとしたら、重馬場が堪えたのかもしれませんね」(競馬記者)

 史上初の無観客競馬でのG1となった今年。

「G1が無観客だと勝ったあとの実感がないでしょうね。いつもなら声援を受けてウイニングランをするのに何も湧き上がってこないと思う。それだけに残念です」

 レース前にはウイニングランをイメージしていた昨年の優勝騎手にとって、苦い思い出が残った高松宮記念だった。

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