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東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……

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 大井の東京シティ競馬を主催する特別区競馬組合は先月29日、来年2019年に開催される東京ダービー(S1)における「出走馬の決定方法」を見直すことを決定した。

 ここ数年、JRAからの移籍馬による度重なる席捲の是非が問われていた南関東クラシックだが、ついに地方競馬側がその「価値」を守るために歴史的な第一歩を踏み出した。現在、東京ダービーの出走馬は優先出走権馬を筆頭として、次はほぼ純粋な収得賞金順で決められている。だが、それが来年からは「地方競馬所属時に収得した賞金」に変更される。

 これは、つまり「中央競馬所属時に収得した賞金」がカウントされないということであり、東京ダービー出走を目指すJRAからの転厩馬にとっては、大きな足枷となるはずだ。

 実際に、一昨年の東京ダービーを勝利したバルダッサーレは、これがJRAからの地方移籍「初戦」というレースだった。結果は7馬身差と文句なしの圧勝だったが、この地方競馬最大級のダービーを目指してきた各馬の関係者からすると、バルダッサーレは”お客さん”のような存在……。

 ネット上でも「果たして、これで本当にいいのか」ということが大きく議論された。

 無論、当時のバルダッサーレ陣営に一切の非はなく、言うなればルールに則った「戦術的勝利」と述べることもできる。しかし、来年からはこの「バルダッサーレ方式」が事実上不可能になるということだ。これは東京ダービーの価値だけでなく、南関東に在籍する馬主や競馬関係者を”守る”意味でも「非常に意義のあるルール変更」と言えるのではないだろうか。

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