JRA通常開催も間近? 今週末からウインズ一部再開も、アノ競馬場ではすでに“有”観客開催を決定!
6日、JRAは一部のウインズおよびJ-PLACEにおいて、11日(土)から「発売・払戻」を再開することを発表した。これまで臨時払い戻しは行われていたが、発売が行われるのは2月29日の無観客競馬開始後、初めてである。
●発売再開対象ウインズ・J-PLACE
ウインズ:釧路、津軽、横手、米子、佐世保、八代、宮崎
J-PLACE:中標津、くしろ、静内、旭川、千歳、滝川、江別、岩見沢、苫小牧、石狩、小樽、登別室蘭、浦河、鳥取岩美、三刀屋、荒尾
なお、営業時間は14時まで、発売レースは各競馬場のメインレース、前日発売レースのみ。来場者にはマスクの着用の協力をお願いするなどして、新型コロナウイルス感染対策が敷かれたうえでの営業再開となる。
先月22日にJRAは記者会見を開き、9月に中山と中京で始まる秋競馬までに競馬場への入場再開を目指し、対策を検討していることを明らかにした。このときには、感染防止策として入場人員を絞る方針で、インターネットで販売する指定席の購入者に限り入場できるという案が出ていたようだ。そのため、ウインズの一部営業再開は、競馬場への入場再開へ一歩前進したと捉えられるだろう。
その一方で、日本で最初に競馬場の開場再開を発表したのが、北海道のばんえい十勝だ。
JRAの一部ウインズ再開の発表と同日、ばんえい帯広競馬を主催する帯広市は11日から帯広競馬場に観客を入れて開催することを発表した。公式ホームページに「北海道内におけるイベント等開催制限の段階的緩和を受け、関係機関と調整を行い、2020年7月11日(土)より帯広競馬場でお客様をお迎えして開催いたします」と掲載している。
具体的に行われる対策として、入場時の検温、手の消毒、マスクの着用、列の間隔は最低1m以上空けることを入場者にお願いしている。また、飛沫防止シートの設置、席数の削減、エレベーターと喫煙室の利用人数を制限するなど、徹底した感染防止策での観客の入場再開となる。
「ばんえい競馬が再開できるのは、来場者数がJRAと比べて少ないことが大きな要因です。通常の来場者は1000人から2000人程度、大きいレースでも5000人入るかどうかといったところ。なので、政府が発表した10日から緩和される大規模イベントの上限人数(5000人)を超えることはなさそうです。入場者の絞り込みが不要なことが、早期再開の決め手に思われます」(競馬記者)
中央競馬では5000人以上が競馬場に押し寄せるのが当たり前で、日本ダービー(G1)のようなビッグレースとなれば10万人を超えることもある。指定席の購入者に限り入場できるという案が出ているように、入場者の絞り込みが1番の課題なのかもしれない。
今回、観客を入れての競馬開催を行うばんえい競馬。この成功がJRAの競馬場開場の後押しとなることは間違いないだろう。1日でも早く、ファンが中央競馬の競馬場に戻ることを願いたい。
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