JRA「牝馬のユーイチ2世」襲名へ!? 中京記念(G3)代打・北村友一がギルデッドミラー“強奪”狙う

19日、阪神競馬場では夏のハンデ重賞、中京記念(G3)が開催される。秋のマイル路線に向けて飛躍を期する1頭がギルデッドミラー(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)だ。
前走のNHKマイルC(G1)は単勝オッズ19.0倍(6番人気)の伏兵扱いだったが、前残りの馬場と展開のなか、中団から直線馬群を縫って伸び、3着に好走した。51kgの軽量で出走できるここは、3歳牝馬ながら上位人気が予想されている。
鞍上にはテン乗りの北村友一騎手が指名された。主戦の福永祐一騎手が斤量51kg以下で騎乗できないため、あくまでも代打という位置づけだ。ただし、代打騎乗に定評がある北村騎手だけに不安視する必要はないだろう。
「この春、同じ3歳牝馬のレシステンシアを降ろされた北村騎手にとって、絶好のチャンスが回ってきたといえます。(レシステンシアが出走し、3着に敗れた)チューリップ賞の頃は、北村騎手も勝ち鞍が伸びず、苦しんでいた時期です。気温の上昇とともに、今は調子も上がっていますからね。しっかり結果を出して、陣営にアピールしておきたいところでしょう。本人にも今後のマイル重賞路線を歩める有力馬を確保しておきたい気持ちはあるはずです。
陣営は明言こそしていませんが、ギルデッドミラーは2000mの秋華賞(G1)を見送って、マイル路線、すなわちマイルCS(G1)を見据えている可能性があると思います。そのためには51kgで騎乗できるここは負けられませんからね」(競馬誌ライター)
もし、ギルデッドミラーがマイル路線となれば、福永騎手にはマイルCS連覇を狙うインディチャンプというお手馬がいる。そのため、北村騎手が結果を出せば、当然、秋に向けて継続騎乗の可能性は高まるだろう。
「福永騎手と北村騎手は名前が同じ『ユーイチ』ということで何かと比較されがちです。しかし名前以外にも『牝馬に強い』という共通点があります。福永騎手に関しては『昔は』と言った方がいいかもしれませんが、北村騎手は牝馬での活躍が目立ちますね。今後の活躍次第では『牝馬のユーイチ』と呼ばれるかもしれませんよ」(同)
北村騎手といえば、昨年3月の大阪杯をアルアインで制し、自身初のG1タイトルを獲得したが、その後のG1・3勝はいずれも牝馬とのコンビで遂げたもの。クロノジェネシスとのコンビで昨年の秋華賞(G1)と今年の宝塚記念(G1)を、昨年12月にはレシステンシアで阪神JF(G1)を制覇。重賞全体でも23勝のうち、10勝を牝馬とのコンビで挙げている。
かつて牝馬クラシック路線で圧倒的な成績を収め、「牝馬のユーイチ」といわれた福永騎手。10歳年下の北村騎手は今回の代打騎乗を機に、ギルデッドミラー主戦の座を“奪い取り”、混戦ムードのマイル路線に殴り込みをかけたいところだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
関連記事

JRA“80万超え”馬券も飛び出した「大荒れの夏競馬」で一攫千金を狙え! ギルデッドミラー&プリンスリターン3歳勢が躍進? 迷えるG1馬が波乱の立役者に!?【中京記念(G3)展望】

JRA武豊でデビュー濃厚!? マイラプソディの半妹をあのオーナーが執念の落札! 兄の「悪夢」を払拭することはできるか

JRA「期待外れ」D.レーン、今年の日本最終騎乗も惨敗。「重賞7勝」レーン旋風から1年、わずか重賞2勝は“必然”だった!? アノ外国人騎手とは対照的な帰国……

JRA“80万超え”馬券も飛び出した「大荒れの夏競馬」で一攫千金を狙え! ギルデッドミラー&プリンスリターン3歳勢が躍進? 迷えるG1馬が波乱の立役者に!?【中京記念(G3)展望】

JRA武豊モンファボリに「強敵」出現か!? スプリント戦で”圧逃的”パフォーマンス! 「大差勝ち」のアノ馬がライバルに名乗り















