JRA 小倉記念(G3)角居勝彦厩舎“ウオッカの仔”タニノフランケル激走の鍵は『やる気スイッチ』!?
今週16日に小倉競馬場で行なわれる小倉記念(G3)に名牝ウオッカの仔、タニノフランケル(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が出走する。
オープン入りしてから1年9カ月経つが、いまだに重賞勝ちがなく、勝ち切れないために獲得賞金金額が1億円に届かず9200万円止まり。現在はスランプに陥り、管理する角居調教師も頭が痛いところだろう。
タニノフランケルはデビュー前、父・フランケル、母・ウオッカが獲得したG1の数を合せて“17冠ベビー”などと騒がれ注目を浴びていたが、その後は足踏み状態。
4歳に中山金杯(G3)3着、小倉大賞典(G3)2着と連続して結果を出し始めて、いよいよ本格化してきたと思われたのだが、以後9戦連続馬券圏外に沈んで現在に至っている。血統的バックボーンを考えても、かなり高いポテンシャルを秘めていると思われるだけに、何かのきっかけ一つで、その能力が開花することも十分に考えられる。
「タニノフランケルは、小倉競馬場と相性が良く【1.1.0.2】。4着以下に負けた2戦のうち、1回は4着でしたから、この平坦コースが合うのでしょう。
そして、今回鞍上には“元主戦”の幸騎手が2年ぶりに戻ってきます。これまでタニノフランケルで2勝しているジョッキーなので、この馬を手の内に入れていることでしょう」(競馬記者)
幸騎手はタニノフランケルについて「能力はある馬。前向きさが足りないところがあるので『やる気スイッチ』を入れられたら」(『日刊スポーツ』より)と語っている。タニノフランケルが変わってくる可能性は十分にある。
これまでウオッカやその子ども達を管理してきた角居調教師は、来年2月に勇退が決まっいる。厩舎は「ウオッカの子で日本ダービー(G1)を勝つ」という究極的な目標を掲げてきたが、その夢は叶うことはなかった。
だが、昨年4月にウオッカが亡くなり、このタニノフランケルを重賞勝ち馬にしてG1を狙える位置に持っていくことで、種牡馬への可能性が出てくる。
まずは、今週の小倉記念で結果が欲しいところであり、幸騎手がどんな手段でタニノフランケルの『やる気スイッチ』のボタンを押してくれるのか、楽しみな一戦である。
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